アドビシステムズは14日、PDF閲覧ソフト「Acrobat Reader」の最新版を公開した。深刻な脆弱性が修正されており、同社では早めにアップデートするよう呼びかけている。
アップデートの対象となるのは、Windows版とMac版のAcrobat Reader DCおよびAcrobat Reader 2017。更新後のバージョンは、Acrobat Reader DCの継続トラックが「2018.011.20035」に、クラシックトラックのWindows版が「2015.006.30413」に、Mac版が「2015.006.30416」に、Acrobat Reader 2017が「2017.011.30078」となる。
最新版では、緊急度が「クリティカル」の脆弱性17件と、「重要」の脆弱性24件の計41件が修正されている。解放したメモリーを再使用してしまう問題、領域外のメモリーにアクセスしてしまう問題など、コード実行につながるおそれのある深刻なものも含まれている。
現在使用しているバージョンは、Acrobat Readerを起動し、[ヘルプ]メニューの[Adobe AcrobatReader DCについて(または Acrobat Reader 2017について)]で確認できる。
最新版への更新は、[ヘルプ]メニューの[アップデートの有無をチェック]から実行できるほか、同社のサイトから最新のAcrobat Reader DC(継続トラック)をダウンロードすることもできる。継続トラックとクラシックトラックの違いについては、下記の「アップデート方法について」をご覧いただきたい。
(2018/02/14 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アドビ】
・Security Updates Available for Adobe Acrobat and Reader | APSB18-02
https://helpx.adobe.com/security/products/acrobat/apsb18-02.html
・Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード
https://get.adobe.com/jp/reader/
・アップデート方法について(Windows版 Acrobat DC/Acrobat Reader DC)
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq08061501.html
・アップデート方法について(Mac OS版 Acrobat DC/Acrobat Reader DC)
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq08101140.html