アドビシステムズは10日、コンテンツ再生ソフト「Flash Player」の最新版「29.0.0.140」を公開した。修正された脆弱性には深刻なものも含まれており、同社では最新版への更新を呼びかけている。
修正された脆弱性6件のうち3件は、解放したメモリーの再使用などコード実行につながるおそれのある深刻な問題で、緊急度は3段階中で最も高い「クリティカル」。他の3件は情報漏えいにつながるおそれのある問題で、緊急度は「重要」とされている。
影響を受けるのは、Windows版、Macintosh版、Linux版、GoogleChrome搭載版、InternetExplorer/Edge搭載版の「29.0.0.113」以前のバージョンで、アップデート後は「29.0.0.140」となる。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルやシステム環境設定の「Flash Player」の[更新]タブで確認できる。最新版への更新はFlash Playerの自動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8.1/10に搭載されているInternet Explorer 11およびEdge用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されている。直ちに更新する場合は、コントロールパネルなどから[Windows Update]を開き、[更新プログラムの確認]または[更新プログラムのチェック]をクリックする。
Google Chromeに搭載されているFlash Playerについては、自動更新機能を通じて最新版が配信される。すぐに更新したい場合には、コンポーネント画面を開いて「Adobe Flash Player」の[アップデートを確認]ボタンを押す。コンポーネント画面は、アドレスバーに chrome://components と入力してEnterキーを押すと開く。
(2018/04/11 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Security updates available for Flash Player | APSB18-08[英文]
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb18-08.html
・Flash Playerのバージョン確認
https://get.adobe.com/jp/flashplayer/about/
・Flash Playerのダウンロード
https://get.adobe.com/jp/flashplayer/