モジラは24日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「Firefox 63」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。法人向けの延長サポート版(ESR)「60.3」も公開されている。
Firefox 63では、ユーザーの行動追跡(トラッキング)を防止する「コンテンツブロッキング」の追加や、Windows 10の「既定のアプリモード」への対応などの新機能やパフォーマンスの改善が行われたほか、14件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性は、深刻度が4段階評価で最も高い「最高」が2件、次に高い「高」が3件、「中」が4件、「低」が5件。深刻度「最高」の脆弱性2件は、メモリー破壊を引き起こす危険な問題で、悪用されると任意のコードが実行されるおそれがある。
ESR 60.3では、62と共通する「最高」1件、「高」3件、「中」3件と、60.3固有の「低」1件の計8件の脆弱性が修正されている。
デスクトップ用の最新版は、自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。手動更新は、WindowsではFirefoxのメニューボタン「≡」をクリックし、[ヘルプ]→[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。macOSでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
Android用の最新版は、準備が整い次第「Google Play」から順次配信される。アプリの自動更新が有効に設定されている場合には、自動的に更新されるほか、「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で「アップデート」を表示すると、手動で更新できる。
(2018/10/24 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 63.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/63.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/63.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox 63
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-26/
<Firefox ESR 60.3>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/60.3.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox ESR 60.3
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-27/