モジラは12日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「Firefox 64」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。法人向けの延長サポート版(ESR)「60.4」も公開されている。
Firefox 64では、タブの複数選択など新機能が追加され、パフォーマンスの改善が図られたほか、11件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性は、深刻度が4段階評価で最も高い「最高」が2件、次に高い「高」が5件、「中」が3件、「低」が1件。深刻度「最高」の脆弱性2件はメモリー破壊を引き起こす危険なもので、悪用されると任意のコードが実行されるおそれがある。
ESR 60.4では、64と共通する「最高」1件、「高」4件、「低」1件の計6件の脆弱性が修正されている。
更新後のバージョン表示(デスクトップ版):メニューボタン「≡」から[ヘルプ]→[Firefoxについて]を選択すると表示される
■更新方法
デスクトップ用の最新版は、自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。手動更新は、WindowsではFirefoxのメニューボタン「≡」をクリックし、[ヘルプ]→[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。macOSでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
Android用の最新版は、準備が整い次第「Google Play」から順次配信される。アプリの自動更新が有効に設定されている場合には自動的に更新されるほか、「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で「アップデート」を表示すると、手動で更新できる。
(2018/12/12 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 64.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/64.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/64.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox 64
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-29/
<Firefox ESR 60.4>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/60.4.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox ESR 60.4
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-30/