◎ 東芝メディカルシステムズ、患者141名、医療関係者2,099名分の個人情報紛失
医療機器を製造・販売する東芝メディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は24日、同社従業員が複数の医療機関から預った約141名分の患者情報と、同社の顧客である医療関係者約2,099名分の個人情報を保存したパソコン用外部記憶装置を電車内で紛失したと発表した。患者情報は、東大医学部付属病院など10病院から提供を受けた医用画像データで、患者の氏名がローマ字で記されていた。医療関係者の個人情報は同社主催の医療セミナーの参加者名簿で、氏名、病院名、所属等が含まれていた。同社は、関係者に謝罪と事実関係の報告をしている。また今後、従業員教育等を通じ再発防止策を徹底し、信頼回復に全力をあげていくとしている。
・リリース(東芝メディカルシステムズ)
http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/200604.html
◎ 第一生命、自主点検で顧客情報20万件の紛失判明
第一生命保険(本社:東京都千代田区)は24日、自主点検により、顧客情報約20万6,000件を記載したマイクロフィルムの紛失が判明したと発表した。1977年から2006年までに作成された、8種類、91枚のマイクロフィルムで、記載されている情報は顧客の氏名と証券番号、銀行口座番号など。顧客からの照会に備えて作成当時の保険料に関する管理記録を保存したもの等で、契約への影響はないという。内部調査の結果、社内で誤って廃棄した可能性が高く、社外へ情報が流出した懸念は極めて低いとしている。これまで、当該情報が不正に利用されたとの連絡や問合わせはない。同社は本件に関する専用の問合わせ窓口を設けた。また、管理ルールの見直しや保存媒体の見直しなど再発防止策を講じ、信頼回復に努めていくとしている。
・お客さま情報の紛失について[PDFファイル](第一生命)
http://www.dai-ichi-life.co.jp/news/pdf/nr06_06.pdf
◎ 阪神高速道路、業務委託会社から社員の個人情報や要人情報など流出
阪神高速道路(本社:大阪市中央区)は24日、公団時代の2003年当時に交通管理業務を委託していた「高速道路管理(大阪市北区、現在は営業休止中)」から、受託会社内で作成した内部資料がネットワーク上に流出したと発表した。同社は、社内の情報管理の徹底を図るとし、委託先の各社には情報管理の強化を指示した。流出していたのは、皇太子ご夫妻や中国の要人が高速道路を利用した際に作成された、経路や通過時刻が書かれた予定表、高速道路の管理資料や報告書など。高速道路管理社の社員79人分の社員証データなども含まれていた。
・リリース(阪神高速道路)
http://www.hanshin-exp.co.jp/drivers/driver/topics/2006-0425-1033-9.html
◎ 京都大学、システムの不具合で学生の個人情報88名分が閲覧可能に
京都大学(京都市左京区)は21日、全学共通で使用している教育教務情報システムに不具合が発生し、学生の個人情報88名分が学内の学生657人に閲覧された可能性があると発表した。個人情報の内容は氏名、メールアドレス、電話番号、履修登録状況。同情報システムには、学生が履修登録をしたり個人のホームページとして使える「My Page」があり、本来は本人しかアクセスできない。ところが、4月20日午後7時から4月21日午前9時30分にかけて、同システムのホーム画面の「『スペイン語 I』の受講者へ協力のお願い」を選択すると、他の学生の「My Page」にアクセスし、閲覧や書き込みができる不具合が発生。閲覧された可能性がある88名のうち37名の「My Page」では、情報改竄がなされたという。同大は、被害を被った学生88名および同システムを利用する学生全員に事情説明とお詫びのメールを送った。
・リリース(京都大学)
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/060421_1.htm
◎ 横浜港郵便局、地方公共団体が差出人の個人情報を含む郵便物1通を誤配
日本郵政公社南関東支社は20日、個人情報を内容とする郵便物1通を誤配達したことが判明したと発表した。横浜港郵便局(横浜市中区)が4月上旬、地方公共団体が出した通常郵便物(定形外)を誤って別人に配達してしまったという。同社は差出人と誤配達先の顧客、および正当な受取人に謝罪した。今後は再発防止に向け、個人情報の保護徹底を図っていくとしている。
・リリース (日本郵政公社南関東支社)
http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2006/topics/personal_info2006042001.html
◎ アプラス、ショッピングクレジットの契約書4件を紛失
クレジットのアプラス(本社:大阪市中央区)は4月、ショッピングクレジットの契約書4件を紛失したと発表した。4月10日に同社の大阪地区の営業店において契約手続きの処理を完了した後、4月19日の契約書類の保管の際に事態が判明。徹底調査を行ったが、まだ所在を確認できていない。これまでの調査では同社所定の事務手続きを終えた後、誤って裁断機にて処理をした可能性が高く、現時点で外部への流出ならびに不正利用などの事態は確認されていない。同社では当該情報の外部への流出の可能性は低いものとしている。また、当該顧客に対しては同社より謝罪と説明を行った。今後は社内の業務管理体制を整備・強化し、再発防止に努めるとしている。
・リリース(アプラス)
http://www.aplus.co.jp/apology.html
◎ 福井県立病院、研修医のPC感染で、患者32名の医療情報流出
県立病院の救急外来患者32名分の氏名、年齢、病名、X線などの医療画像がWinnyのネットワークに流出していたことが19日、明らかになった。同院の発表によると、他の医療機関から同院に実習に来ていた20代の研修医が、研修上の必要から、32名の患者の診療情報を持ち出し、私有パソコンに取り込んだ。その後、同パソコンがWinnyのウイルスに感染し、外部に漏えいしたと見られるという。同院は、該当する患者に個別に連絡をして謝罪。再発防止の対策に努め、現在は患者の情報を持ち出す場合は必ず匿名化することを義務付けている。
・リリース[PDFファイル](福井県立病院長)
http://info.pref.fukui.jp/imu/fph/0gray/topics/wadai/tothefukuipeople.pdf
◎ 旅行情報サイト「るるぶ」に不正アクセス、登録者情報1,163名分流出
旅行情報の出版社「JTBパブリッシング」(東京都新宿区)は18日、同社が運営する旅行情報サイト「るるぶ.com」に不正アクセスがあり、ユーザー登録者の一部1,163名分のメールアドレスと、同サイトへのログイン用パスワードが流出した可能性があると発表した。発表によると、16日16時~17日0時ごろに、同サイトの一部コンテンツに対する不正アクセスが検出され、対象コンテンツに防御策を施し、対象IPからのアクセスを拒絶するなどの対応をとった。しかし、アクセスログの調査結果では、流出の可能性を否定できないという。詳細については調査中だが、氏名や住所、電話番号などの流出はないとしている。同社は該当顧客に電子メールで個別に連絡。今回の事態を厳粛に受け止め、情報流出の再発防止に努めるとしている。
・リリース(JTBパブリッシング)
http://www.rurubu.com/jtb-pub/20060418/
◎ 長崎市、Winnyのウイルス感染で特養ホーム入所者情報約40名分流出
長崎県長崎市の特別養護老人ホーム「鶴舞苑(かくぶえん)II」を運営する「長崎厚生福祉団」は4月18日、同ホームの入所者情報約40名分がインターネット上に流出したことを明らかにした。流出していたのは「仁義なき」で始まるファイル名が付けられた、従来型のZIPファイルで、4月中頃にWinnyネット上で発見された。ZIPファイルには、同ホーム入所者の氏名や生年月日、室番号、食事や入浴での介助の必要性などを記載した資料のほか、入所者の画像ファイルや職員約40名分の勤務予定表なども含まれていた。福祉団によると、同ホーム職員の1人が、自宅の私有パソコンにデータを移して作業をしており、このパソコンから流出したとみられる。福祉団は18日、長崎県と長崎市に報告。県と市は21日までに、福祉施設や医療機関などに対し管理徹底を求める通知を出した。
・長崎厚生福祉団のHP
http://www.nagasaki-kouseifukushidan.or.jp/
◎ NTT東日本埼玉支店、車上荒らしで222件のマンションリスト盗難
NTT東日本埼玉支店(さいたま市中央区)は18日、営業を委託しているリクルートスタッフィング(本社:東京都千代田区)の車が川口市内の駐車場で車上荒らしにあい、個人情報117件を含む222件のマンションリストを入れた鞄が盗まれたと発表した。今のとこと、情報の不正使用等はないという。同支店によると、盗まれたリストはマンションに光ファイバーを導入する「Bフレッツマンションタイプ」の営業用に作られたもの。川口市内を中心としたマンションの物件名、住所、戸数、オーナーの氏名と電話番号、管理組合の担当者名と電話番号、管理会社の社名、担当者名、電話番号が記載されていた。同社は、ただちに警察に被害届けを提出し、該当する顧客には個別に事情説明と謝罪を行っているという。
・リリース[PDFファイル](NTT東日本 埼玉支店)
http://www.web116.com/saitama/news/060418.pdf
◎近畿大学、山田オルタナティブ感染で学生など24名の個人情報公開
近畿大学(大阪府東大阪市)は18日、同学フィットネス施設「Keep(Kinki University Exercise Enjoy Place)」に設置したパソコン1台が、ウイルス(通称「山田オルタナティブ」)に感染し、学生等の個人情報が外部から閲覧可能な状態になっていたと発表した。同学によると、公開されていたのは24名分の氏名と携帯電話のメールアドレス。ただちに処置を施し、現在は問題なく作動しているという。同学は今回の事態を厳粛に受け止め、セキュリティー強化に取り組んでいくとしている。
・リリース(近畿大学)
http://ccpc01.cc.kindai.ac.jp/honbu/jyoho.html