◎ジェトロ、ブラジルで顧客の個人情報432名分を含むノートパソコン1台が盗難
日本貿易振興機構(ジェトロ、本部:東京都港区)は10月31日、ブラジルで顧客の個人情報432名分を含む業務用ノートパソコン1台が盗まれたと発表した。盗難が発生したのは10月26日(日本時間27日)で、ジェトロが参加した展示会のブース撤去作業中、同社社員が携行していたノートパソコン1台が盗まれた。すぐに現地警察に届け出たが、発見には至っていない。当該パソコンには、ジェトロが参加および参加予定の見本市への出品者リストなど、顧客の個人情報が含まれていた。当該顧客には、連絡して謝罪している。今後は再発を防ぐため、職員教育などを通じて内部管理体制の充実強化を徹底する。
・リリース(ジェトロ)
http://www.jetro.go.jp/news/announcement/20071031545-news
◎滋賀県米原市、児童福祉施設の子どもら93名の個人情報入りメモリー紛失
滋賀県米原市は10月31日、同市子ども療育センターひまわり教室を利用している幼児23名を含む93名分の個人情報が記録されたUSBメモリーを紛失したと発表した。発表によると、10月17日午後5時前に、同教室の事務室の机上にあるパソコンに付属するUSBメモリー(個人所有物)がなくなっていることが発覚した。同メモリーの所在は、同日12時30分ごろに最終確認されている。同教室の訪問者は限られているため、施設内にあるものと推測して施設内外を探したが見つからなかった。同メモリーには、教室を利用している幼児42名のうち23名分の名前と生年月日、および臨時職員が以前勤務していた学校の70名の生徒の名前や個人作成文書が保存されていた。同市は10月30日午前中に米原警察署に遺失届けを提出し、23名名の幼児の保護者に対して保護者説明会を開催。社会福祉課長および園長より保護者に対して経過報告ならびに謝罪を行った。現在のところ、紛失した個人情報に関して不正使用等の事実は確認されていない。同市は今後、個人情報の保存について見直し、徹底した管理を行って再発防止に努めるとしている。
・リリース(米原市)
http://www.city.maibara.shiga.jp/index.php?oid=3983&dtype=1000&pid=275
◎ 浦和実業学園高等学校、2年前の生徒情報など数千名分流出の可能性
九里学園・浦和実業学園高等学校(さいたま市南区)の教諭の私有パソコンから、卒業生らの個人情報が流出していたことが10月30日、明らかになった。2005年度のハワイ短期留学に参加を予定していた当時の2年生640名の氏名と住所、パスポート番号、身体や健康状態に関する情報、顔写真などが流出したほか、同教諭が担任した生徒や、顧問を務めたクラブの部員など、98年度以降の生徒情報が大量に含まれるとみられる。2004年度の全校生徒2,000名以上の名簿が含まれているとの情報もある。しかし、同校はまだ流出情報の全容把握を進めている段階で、詳細については不明。昨年5月頃にウイルスに感染して流出し、先月27日、ネット掲示板で流出情報が報告され発覚した。
・浦和実業学園高等学校
http://www.urajitsu.ed.jp/sh/
◎ 大阪府警察、5年前の警察官の住所録など250名分流出
大阪府警は10月29日、高槻署地域課の警部補の私有パソコンから警察官の住所録などが流出したと発表した。府警によると、流出したのは1994年から2002年にかけて警部補が個人的に作成した同僚などの住所録約200名分や、配属先の約50名分の緊急連絡網など。市民から受けた110番通報の受理報告書が1件含まれていたが、その他の個人情報や捜査情報などは含まれていない。府警では昨年3月以降、再三にわたり警察情報の持ち帰りやWinnyの使用禁止を通達。自宅で使用していた場合には報告するよう指示していたが、警部補は「使用していない」と虚偽の報告をして使い続け、ウイルスに感染し流出。先月27日、流出情報がネット掲示板に書き込まれているとの通報を受け発覚した。
・大阪府警察
http://www.police.pref.osaka.jp/
◎ ジーパーソン、新卒採用応募者への結果通知でメールアドレス7名分流出
スポーツウェア販売のゴールドウイン(本社:東京都渋谷区)の子会社で、販売スタッフの派遣等を行うジーパーソン(東京都渋谷区)は10月29日、メール送信時のミスによって新卒採用の応募者7名の個人情報が流出したと発表した。同社によると、10月22日午後8時ごろ、新卒採用応募者に結果をメールで通知した際、受信先全てのメールアドレスを表示した状態で送信してしまったため、7名分のメールアドレスと氏名(うち1名は名字のみ)が流出した。事態は、翌23日、応募者から報告を受けた学校関係者からの連絡で発覚。同社は、該当者に電話と書面で事実説明と謝罪を行い、メールの削除を依頼した。また、該当者の就職窓口にも通知と謝罪を行った。同社は今後、メール送信時の配信ルールを見直し、従業員に個人情報保護の重要性について教育して、再発防止に努めるとしている。
・リリース(ジーパーソン)
http://www.goldwin.co.jp/toppage/info/071029.html
◎ エフエム群馬、応募ユーザーのべ1,839名分の個人情報がネット上で閲覧可能に
エフエム群馬(本社:群馬県前橋市)は10月29日、同社ホームページで募集した番組メッセージやコンサート入場に応募したユーザーのべ1,839名分の個人情報が流出したと発表した。流出情報は応募者の氏名や住所、電話番号など。応募データなど6つのデータファイルについて、パスワードの設定や、検索よけなどのセキュリティ対策を施さないままWebサーバー内に設置したため、当該個人情報が外部から閲覧可能な状況になっていた。当該データのうち、1データは外部から閲覧され、1データは応募者1名の情報が検索エンジンで検索された。残る4データについては外部からの閲覧は確認されていない。すでに設定の修正を行い、外部からの閲覧を遮断した。同局ではユーザーに対し、ホームページ上で謝罪した。今後は、設定確認の強化や、募集が終わったデータの迅速な削除により再発防止を徹底するとしている。
・リリース(エフエム群馬)
http://www.fmgunma.com/info/page/oshirase_1030.htm
◎ TBS、イベント応募ユーザー1,033名分の個人情報がネット上で閲覧可能に
ラジオ番組のTBSラジオ&コミュニケーションズ(TBS&C、東京都港区)は10月29日、今年7月に地元放送局と共催した「農林漁業ことはじめトークフェア」にインターネットで応募したユーザー1,033名のリストが、ネット上で閲覧可能な状態になっていたと発表した。流出情報は、氏名、メールアドレス、年代、性別、住所、電話番号。当該個人情報のうち、共催局のユーザーの情報は北海道放送(HBC)が101名分、TBC東北放送(TBC)が60名分、朝日放送(ABC)が203名分、中国放送(RCC)が129名分、RKB毎日放送(RKB)が115名分で、中部日本放送(CBC)は不明。同イベントに葉書やファックスで応募したユーザーの情報は流出していない。インターネットでの募集業務の委託先業者が、応募フォームには暗号化(SSL)対策をしていたにもかかわらず、作成したファイルにパスワード設定などのセキュリティ対策を施さなかったため、閲覧できる状態になっていた。リストがインターネット上に置かれていたのは6月6日から10月27日で、すでにすべて削除した。同局では当該ユーザーにメールなどで事態の説明と謝罪を行うとともに、フリーダイヤルを開設して対応している。今後は、業務委託先までを含めた個人情報の管理をいっそう厳重にし、事態の再発を防ぐとしている。
・リリース(TBS&C)
http://www.tbs.co.jp/radio/company/20071029.html
◎ 東京文化会館、友の会会員情報1,510名分を記録したCDを紛失
東京都と東京都歴史文化財団(事務所:東京都港区)は26日、同財団が管理運営を行っている東京文化会館(東京都台東区)で、「東京文化会館友の会」会員1,510名分のデータを収録したCD-RW1枚を紛失したと発表した。発表によると、東京文化会館はチケット販売をホリプロ(本店:東京都目黒区)に委託している。同社は、会員割引でチケットを販売する際に本人確認が必要なことから、会員の顧客データを収録したCD-RWを同会館から借り受け、同社のデータを月1回更新していた。先月7日に同会館職員が同社担当者にCD-RWを貸与し、その後今月10日から3回にわたって返却を依頼したが返却されず、24日になってCD-RWが紛失した旨、報告があった。紛失した友の会会員1,510名の情報内容は、会員番号(クレジットカード番号ではない)、氏名(カタカナ)、電話番号。CD-RWにはパスワードが設定されている。同会館は、紛失事実の報告と謝罪を文書で友の会会員全員に発送するとともに、問い合わせ窓口を設置した。また、ホリプロに対し個人情報の管理方法を改善して報告するよう指導。東京都歴史文化財団も、業務全般について個人情報の管理方法を総点検し、必要な改善を行う。
・リリース[PDFファイル](東京文化会館)
http://www.t-bunka.jp/press071026.pdf
・リリース[PDFファイル](東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2007/10/20hat100.htm
・リリース[PDFファイル](ホリプロ)
http://ir.horipro.co.jp/release/files/20071026.pdf
◎ 栃木県、庁舎内で個人、法人情報を含むパソコン盗難
栃木県は10月26日、同県庁の庁舎内において、財産の管理に関する行政情報が保存されていたパソコン1台が盗まれたと発表した。同県によると、情報システム課が同県庁の各所属で使用していたパソコン313台を更新、廃棄するために回収し、同県庁東庁舎1号館4階帳票保管庫に収納していたところ、10月18日18時30分頃から10月22日13時30分頃の間に、その内の1台が盗まれたという。10月25日8時40分頃に東庁舎1号館4階エレベーター出口付近で、盗難にあったパソコンのものと同型のハードディスクを県職員が発見し、内容を確認したところ、盗難にあったパソコンに保存されていた情報と一致した。当該パソコンには、公有財産の使用許可等、財産の管理に関する行政情報が保存されていた。同県では、ハードディスクは発見されたが、保存されていた情報が漏えいしたおそれがあるとして、盗難にあったデータにかかわる個人、法人等に連絡して謝罪し、不審者からの接触などの二次被害の防止に努めるとしている。また、今後回収するパソコンについては、その保管場所の入退室管理を徹底し、改めて適正な行政情報の管理に努めるとしている。
・リリース(栃木県)
http://www.pref.tochigi.jp/menu/press/p_19d/d120200_00000014.html
◎ 丸善、顧客情報64万9,574件を含むバックアップ用磁気テープ紛失
和洋書販売などの丸善(本社:東京都中央区)は、顧客の個人情報64万9,574件を記録したバックアップ用磁気テープの紛失を26日に発表。その後判明した内容を29日に続報として追加発表した。発表によると、丸善は東京地区の災害を想定した復旧対応の一環として、取引データのバックアップをとった磁気テープを大阪支店に輸送し、そこで一時保管後、また東京に返送する工程を繰り返している。この復旧対応業務を委託され実施しているNTTコミュニケーションズの大手町データセンタ(東京都千代田区)で23日、データのバックアップに使用していた磁気テープの紛失が確認された。NTT コミュニケーションズは緊急対策本部を設置して捜索を行ったが発見できず、同日午後7時50分に丸善の担当責任者に電話で報告。丸善では同日深夜より担当役員をはじめとする関係者が対応を協議し、24日午前より代表取締役社長を本部長とする緊急対策本部を設置して捜査を続けた。しかし発見に至らなかったため、二次被害抑止等の観点から、26日に紛失事実を公開。所轄警察署に紛失届を提出するとともに、問合わせ専用フリーダイヤルを設置した。紛失の可能性がある個人情報64万9,574件中には、クレジットカードデータ14万6,536件、銀行口座データ3万906件が含まれている。店頭で購入した顧客の情報は含まれていない。また、その後の調査で、店頭でクレジットカードで購入した取引情報、各店でポイントカード会員登録時に記入した情報、店頭での注文・修理時に記入した情報も含まれていないことが判明している。当該データは通常のパソコン等では容易に取り出せないもので、現在までのところ被害報告は寄せられていない。丸善は引き続き捜索を行うとともに、委託先管理の強化・徹底を含めた情報管理体制の見直しを行うとしている。
・リリース[PDFファイル](丸善)
http://www.maruzen.co.jp/ir/news/2007/important-release20071026.pdf
・リリース(続報)[PDFファイル](丸善)
http://www.maruzen.co.jp/ir/news/2007/kkh-002_important-release20071029-1.pdf