◎ 横浜市立獅子ヶ谷小学校、児童36名の名簿入りメモリー一時紛失
横浜市は8月31日、市立獅子ヶ谷小学校(横浜市鶴見区)の20代の女性教諭が、児童36名の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したが、紛失発覚の翌日に拾得物として発見されたことを発表した。市によると、教諭は8月29日午後6時、財布の中に個人所有のUSBメモリーを入れて、職員室を退室。翌30日の午前11時、友人とともに飲食中に財布の紛失に気づき、登戸駅前交番に紛失届を提出した。31日には校長と当該教諭が関係児童宅を家庭訪問し謝罪を行ったが、午後2時に多摩警察署よりUSBメモリーが拾得物として発見されたと連絡があり、午後5時30分、教諭が当人所有のメモリーであることを確認したという。メモリーには、担任している児童36名(男子19名、女子17名)の氏名、住所、電話番号を記載した学級名簿と、「あゆみ」に記載する、学習面や生活面の所見の下書きが保存されていた。市では今後、教職員の個人情報に対する意識を高め、個人情報の取り扱いの一層の徹底を図るため、継続的な研修を実施するという。また、個人情報の入っているUSBメモリーの持ち出しについては、管理職への申し出を徹底させるとしている。
・リリース[PDFファイル](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/200808/images/php2PLxtK.pdf
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/200808/images/phpUX7vcx.pdf
◎山陽小野田市民病院、元勤務医の自宅PCから患者情報が流出
山陽小野田市民病院(山口県山陽小野田市)の元勤務医の自宅パソコンから、ファイル共有ソフトのWinny(ウィニー)を介して、患者情報がインターネット上に大量に流出した可能性があることがわかった。同市病院局が1日に発表したところによると、8月30日に、ネット掲示板「2ちゃんねる」に漏えい情報が掲載されているとの匿名電話があった。調べたところ、山陽中央総合病院(現在は山陽小野田市民病院に統合)の情報が漏えいしていることを示唆する書き込みと、画像投稿サイトに投稿された流出物の画像のリンクが同29日付けで掲載されていた。この投稿サイトの画像は、同病院で2002年に作成された院内感染情報レポートや、同医師が現在勤務する病院(山口県外)で2006年に執刀した手術記録であることが判明した。画像では患者の氏名など個人情報に当たる部分は消されている。同医師は2005年に退職するまで30年以上同病院に勤務しており、担当患者の手術記録などを私用パソコンに保存していたとみられる。今回の情報流出は今年7月とみられるが、当該パソコンは現在故障中で、流出情報の詳細はまだ把握できていない。同病院は調査を進め、個人情報の漏えいが確認されれば、謝罪を行いたいとしている。
・山陽小野田市病院
http://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/hospital/o_hosp/mnj_hospital.htm<br>
◎福井総合病院、1021名分の患者情報を記録したUSBメモリーを紛失
福井総合病院(福井県福井市)は8月30日、今年6~7月に入院していた患者1021名分の個人情報が記録されているUSBメモリーを紛失したと発表した。8月12日に同病院の職員が院内のパソコンでUSBメモリーに情報を保存したのち財布に保管したが、同25日に当該メモリの紛失に気づいた。同病院は同27日に警察に遺失届けを提出するとともに現在も捜索中という。紛失したUSBメモリーには、6~7月に同病院に入院していた患者1021名分の氏名、生年月日、診察券番号、保険者番号、被保険者記号番号、保険負担率、保険有効期限、診察金額明細、入院診療科、入退院日、入院日数が保存されていた。同病院は同28日より、該当患者と家族に対して電話で事情説明と謝罪を行った。今後は再発防止に向けて個人情報管理規定の遵守の再徹底と院内ルールの厳格化を図るとしている。
・リリース(福井総合病院)
http://www.f-gh.jp/
◎中央三井信託銀行、大庄の株主約1万3000名分の個人情報を保存したDDS紛失
中央三井トラスト・ホールディングスと中央三井信託銀行(本社:東京都港区)は8月29日、同行システムセンターにおいて、同行が株主名簿管理人業務を受託している大庄
(東京都品川区)の株主約1万3000名分の個人情報を記録したDDS(Digital Data Storage)2本を紛失したと発表した。発表によると、今年8月、当該DDSが紛失していることが判明。社内調査などの捜索を行ったが現在まで発見に至っていない。調査の結果、不正に持ち出された形跡は認められず誤廃棄した可能性が高く、外部へ流失した可能性は極めて低いという。これまでに本件についての外部からの問合せや不正要求などはない。紛失したDDSは、2007年4月以降保管していたもので、今年8月4日時点の大庄の株主約1万3000名分の氏名、住所が記録されていた。同行は該当株主に対し書面で連絡し謝罪した。また、今後は個人情報の厳格な取扱いについて徹底し再発防止に努めるとしている。
・リリース[PDFファイル](中央三井トラスト・ホールディングス)
http://www.chuomitsui.jp/new/pdf/080829_01.pdf
・リリース[PDFファイル](大庄)
http://www.daisyo.co.jp/ir/pdf/stock/20080829.pdf
◎法務省中部地方更生保護委員会、受刑者等139名分の個人情報含むメモリー盗難
法務省中部地方更生保護委員会(愛知県名古屋市)は8月28日、同委員会事務局審査部門に所属する保護観察官が車上荒らしにあい、受刑者等139名分の個人情報を保存したUSBメモリーが盗まれたと発表した。発表によると8月22日、当該観察官が自家用車を路上駐車していたところ窓ガラスを壊され、車内に置いてあった鞄1個が盗まれた。鞄には、職務情報を保存した公用USBメモリーと、職務情報を記載した書類が入っていた。当該USBメモリーには、受刑者22名分の氏名、生年月日、罪名等と、親族、被害者、共犯者等の氏名等、計139名分の個人情報保存されていた。同委員会は事件の発生直後に警察に被害届けを提出するとともに捜索を行ったが、いまのところ犯人は検挙されておらず、USBメモリー等の発見には至っていない。当該USBメモリーはパスワードが設定されており、現在のところ保存されていた個人情報が悪用されたという情報は確認されていない。同委員会は、今回の事態について謝罪し、再発防止に努めるとしている。
・リリース[PDFファイル](中部地方更生保護委員会事務局)
http://www.moj.go.jp/HOGO/k/chubu/oshirase.pdf
◎新日本有限責任監査法人、監査関与先の顧客情報1万1685件含む業務用PC紛失
新日本有限責任監査法人(本部:東京都千代田区)は8月28日、監査関与先の個人情報計1万1685件を含む業務用パソコン1台を紛失したと発表した。発表によると、8月15日夜、同法人の職員が翌日以降の監査業務に使用するために持ち帰ったパソコンを地下鉄電車内で紛失した。所轄警察署に届け出ているが、まだ発見されていない。当該パソコンには、監査先であるマニュライフ生命保険の顧客情報2036件、および他の監査関与先2社の顧客情報が記録されており、3社あわせて1万1685件の個人情報が含まれていた。同法人によると、当該パソコンには多段階のパスワード設定やハードディスク全体の暗号化など厳重なセキュリティ対策が講じられており、データが取り出され漏えいする可能性は極めて低いという。現在までのところ、本件に関する外部からの不審な問合せ等はない。同法人は、該当する監査関与先に説明とお詫びをし、その顧客に対しては監査関与先の協力を得ながら、通知とお詫びをしている。同法人は、パソコンの管理手続や社員職員の教育を徹底し、再発防止に努めていく。
・リリース[PDFファイル](新日本有限責任監査法人)
http://www.shinnihon.or.jp/static/upload_file/topnews/SNC0828.pdf
・リリース[PDFファイル](マニュライフ生命保険)
http://www.manulife.co.jp/corporate/pdf/Shin-nihon%20announce.pdf
◎ 神戸市内の中学と高校の生徒の成績など707名分が流出
神戸市教育委員会は8月28日、市立中学校の講師のパソコンから市内の中学校と高校の生徒の成績などがインターネット上に流出したと発表した。市教委によると、流出した可能性のあるのは、講師が勤務する市立港島中学校(中央区)の卒業生385名の成績や進路、同中1年生83名の成績、以前に勤務していた市立神港高等学校(兵庫区)の卒業生239名の成績など。講師はこれら情報をハードディスクに入れて持ち帰り自宅のパソコンにつないでいたところ、今年6月、ウイルスに感染しWinnyを介して流出したらしい。今月22日、ネット掲示板に流出情報と画像投稿サイトに投稿された流出物のサンプル画像のリンクが掲載され、25日に文部科学省を通じて匿名の通報があり発覚した。
・神戸市教育委員会
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/57/
◎ 一宮競輪、メールの誤送信でアドレス113件流出
愛知県一宮市は8月28日、同市が運営する一宮競輪場が会員あてに配信した案内メールで、誤って113名のメールアドレスが流出したと発表した。市競輪場事業課によると、今月27日、委託業者が一宮競輪ホームページの会員にレース開催の案内を送る際、本来ならば送信先アドレスを伏せて送信すべきところを誤って表示した状態で送信してしまったため、全会員113名のメールアドレスが流出してしまった。受信者からの通報で判明し、同日中に謝罪メールを送るとともに、誤送信メールの削除を依頼。今後はメール配信時に二重のチェック体制をとり、再発防止に努めるとしている。
・リリース(一宮競輪)
http://www.ichinomiyakeirin.jp/0827owabi0011254/
◎ 大阪府立母子保健総合医療センター、400名分の患者情報流出
大阪府立母子保健総合医療センター(大阪府和泉市)は8月28日、同センター放射線科技師の私有パソコンから、患者情報がインターネット上に流出した可能性があると発表した。同センターによると、24日午後6時半、「内部情報がファイル交換ソフトを介し2チャンネルに流出している」との匿名FAXがあった。掲示板には流出情報と画像投稿サイトに投稿された流出物のサンプル画像のリンクが記載されており、画像の内容から、同技師が作成した資料であることが26日に判明した。今年7月、業務で用いているUSBメモリーを持ち帰り自宅のパソコンで扱った際に、ウイルスに感染しWinnyを介して流出したらしい。同センターでは、実際の流出情報は確認できていないが、当該メモリーには400名分の氏名や性別、年齢、身長などを記載した患者リストが含まれており、これらが流出した可能性がある。
・リリース(大阪府立母子保健総合医療センター)
http://www.mch.pref.osaka.jp/osirase/kozinzyouhou/index.html