◎サッポロビール、モバイルサイト会員システムの不具合で個人情報7件が流出
ビールなど酒類の製造・販売を行うサッポロビール(本社:東京都渋谷区)は1月14日、モバイルサイト会員システムの不具合により、7名の顧客の個人情報が、その7人の間で閲覧可能になる事故が発生したと発表した。発表によると、同社はモバイルサイト会員向けに、住所や氏名を毎回入力しなくても、ログインするだけで簡単に応募ができる機能を提供している。この機能は携帯電話の個体識別情報を利用しているが、1月1日午前10時36分から11日午後4時頃まで、この機能が正常に作動しなかった。一部会員の携帯電話の個体識別情報を正しく取得できず、同一の文字列を個体識別情報として、重複して認識してしまった。このため、一部の会員がログインあるいはアクセスした際に、直前にログインした会員の個人情報が表示されるという現象が発生した。流出の可能性がある個人情報は7件で、情報内容は氏名、郵便番号、住所、電話番号、生年月日、性別、メールアドレス。これらの個人情報を閲覧できた可能性があるのは同じく7名となる。同社は11日午後4時に、他者の個人情報が表示されることがないようにシステム改修を行った。同社は該当する7名に個別にお詫びをしている。また、情報セキュリティについてあらためて検討し、改善策を実施するとともに、再発防止に努めるとしている。
・個人情報の流出事故について (お詫びとご報告)[PDF](サッポロビール)
http://www.sapporobeer.jp/img/shared/pdf/11011401.pdf
◎全国健保協会熊本支部、「給付金支給決定通知書」誤送付で個人情報1件漏えい
全国健康保険協会は1月14日、熊本支部において、通知書の誤送付による個人情報の漏えいが1件あったと発表した。発表によると、傷病手当金を請求されたAさんに送付すべき「給付金支給決定通知書」をBさんに送付した「給付金支給決定通知書」に同封していた。
2010年12月9日にBさんから送られてきた文書により判明した。同協会は、Aさんには電話連絡の上自宅を訪問し、経過説明とお詫びをし、了承を得た。Bさんには、自宅連絡先が確認できないことから、お詫びとAさんの「支給決定通知書」を返送してもらったことについて御礼文書を送付した。同協会は、封入封緘送付業務における封入物の確認が不十分で、「支給決定通知書」を誤って封入したことが原因であるとし、今後は複数人による厳格なチェックを徹底し、再発防止に努めるとしている。
・支給決定通知書における個人情報の漏えいについて[PDF](全国健康保険協会)
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/resources/content/3033/20110113-082245.pdf
◎横浜市立中、教諭が全校生徒282名分の個人情報を記録したUSBメモリ紛失
横浜市は1月12日、金沢区にある市立中の教諭が児童の個人情報が入ったUSBメモリを紛失したと発表した。発表によると、同教諭は同月7日午後6時10分頃、指導案作成のため、私物USBメモリにデータを保存して自宅に持ち帰った。1月9日午前9時30分頃 ノートパソコンを持って自家用車で外出し、午後0時30分頃に帰宅。午後3時30分頃、指導案を作成しようとして、USBメモリがないことに気づいた。外出先や警察署に取得物の有無について電話で確認した後、午後4時30分頃に警察署へ遺失物届を提出、続いて副校長へ連絡した。その後も探し続けたが、1月12日午後2時現在、見つかっていない。紛失した私物のUSBメモリには、同中学の全校生徒282名分の2010年度前期の美術科の評定、評価資料および所見が記録されていた。市教育委員会は今後、情報管理のあり方について再度徹底を図るとともに、「個人情報の取扱いに関するガイド」やマニュアルに基づいた研修を継続的に実施するとしている。
・市立中学校におけるUSBメモリの紛失について[PDF](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201101/images/phpVk0ywQ.pdf
◎NHK衛星放送センター、情報提供依頼メール誤送信でメルアド240件流出
NHKは1月12日、衛星放送センターにおいて、メール誤送信によるメールアドレスの流出があったと発表した。発表によると、衛星第1放送の番組「地球アゴラ」で、取材情報の提供を求めるメールを240人に一斉送信した際、誤って宛先全員のメールアドレスが表示された状態で送信していた。誤送信したのは10日で、事態を把握したのは11日だという。NHKは11日にメール送信先全員にお詫びと経緯説明をし、あわせてメールの削除を依頼した。NHKは個人情報の取り扱いについていっそう注意していくとしている。
・メールの不適切な送信について(NHK)
http://www.nhk.or.jp/privacy/oshirase110112.html
◎関東電気保安協会、顧客の個人情報を記載した点検報告書6通を盗難紛失
電気設備の保安管理等を行う関東電気保安協会(本部:東京都豊島区)は1月12日、顧客の個人情報が記載された書類が盗難にあったと発表した。発表によると、1月7日午前11時25分、同協会の従業員が電気設備の事故対応のため、埼玉県草加市の顧客事業場敷地内に駐車し、同45分に事故対応を終了。12時40分に鞄がないことに気がつき、同55分に事故対応場所に戻って鞄を探したが見つからなかった。午後1時45分、同事業場の担当検査員が警察へ連絡し、午後2時15分に現地に警察が到着。午後6時30分まで探索したが発見できなかった。盗難にあったのは検査員用の携帯鞄で、中に携帯用情報端末機、顧客の個人情報が記載された月次点検報告書6通が入っていた。点検報告書には顧客の事業場名称、所在地、および連絡責任者の氏名、役職が記載されていた。携帯用情報端末機はパスワードを入力しないとシステムが起動しないよう設定されており、現在のところ悪用等の情報はない。協会は盗難にあった当日、該当顧客を個別に訪問し、事態の説明と謝罪をした。今後は個人情報の適正管理を徹底し、再発防止に取り組むとしている。
・個人情報の盗難について[PDF](関東電気保安協会)
https://www.kdh.or.jp/pdf/20110112_kojinjouhou_tounan.pdf
◎神奈川大、工学部教員宅でノートPC盗難、卒業生ら7738名分の個人情報漏えい
神奈川大学(横浜市神奈川区)は1月12日、工学部物質生命化学科教員の自宅に空き巣が入り、卒業生等の個人情報が保存されたノートパソコンが盗まれたと発表した。発表によると、空き巣が入ったのは1月11日午後5時から7時の間で、ただちに最寄り警察署に通報し盗難届を提出したが、盗まれパソコンは発見されていない。当該パソコンには、以下の個人情報が保存されていた。研究室住所録(卒業生・現4年生)286名分、応用化学科・物質生命化学科の同窓会名簿700名分、応用化学科卒業生名簿5090名分(氏名、住所、電話番号の他、ケースにより勤務先や会費納入の有無など)。2006年度と2007年度の工学部助手会データ40名分、2001年度~2008年度の応用化学科教職員名簿30名分(氏名、メールアドレス、居室番号)。2001年度から2008年度の「応用化学(物質生命化学)実験」および「応用化学(物質生命化学)演習Ⅰ」の履修者計1592名の学籍番号、氏名、成績。両科目は2年次生の必修科目であるため2年次生全員が該当する。当該パソコンには、パスワードがないとデータが開けないようユーザー設定がなされている。同大は、万一紛失による被害等が発生した場合には広報部まで連絡するよう呼びかけている。同大は「学校法人神奈川大学個人情報の取扱いに関する規程」など関係諸規程を制定して個人情報管理に努めてきたが、今後、学内構成員に向けて個人情報保護の周知と情報機器の管理を徹底するとしている。
・個人情報を含むノートパソコン盗難に係るお詫びとご報告(神奈川大学)
http://www.kanagawa-u.ac.jp/pressrelease/2011/01/12/002774/