◎パナソニック テクニカル、顧客情報2名分記載の書類を輸送途中に紛失
家電や業務用電気機械器具の修理・メンテナンス等を行うパナソニック テクニカルサービス(本社:大阪府門真市)は1月20日、同社サービスセンターで顧客の個人情報が記載された書類を紛失したと発表した。発表によると、2010年12月21日、同社サービス拠点から本社経理部門宛てに、経費処理伝票と顧客2名分の個人情報が記載された領収書を、宅配便の書類袋に収め発送した。しかし、宅配便書類袋の封入作業が不完全であったため、配送途中で内容物の書類を紛失してしまった。宅配便会社の書類輸送ルートを辿って捜索を行ったが、現在まで紛失書類の発見には至っていない。同社はこれまで以上に個人情報の保護・保全の強化を図り、再発防止に真摯に取り組むととしている。
・個人情報記載書類の紛失に対するお詫びとご報告(パナソニック テクニカルサービス)
http://panasonic.co.jp/csd/ptse/news/20110120.html
◎福邦銀行、統合前の旧つくし野支店で伝票綴り2564件の紛失が判明
福邦銀行(本店:福井県福井市)は1月20日、旧つくし野支店で伝票綴りの紛失があったことを明らかにした。つくし野支店は、2010年1月17日に春江支店へ統合することが決まっており、店舗閉鎖時に春江支店へ引き渡す伝票等を整理・検証していた。その最中の1月11日、伝票綴りを保管していた箱が1箱見当たらないことが判明した。紛失した伝票は、2006年4月17日から同26日(8日間分)の2564件で、紛失した情報内容は、顧客氏名、住所、生年月日、勤務先、自宅電話番号、勤務先電話番号、口座番号、届出印(顧客により紛失情報内容は異なる)。店舗統合を控え、同支店は2010年12月29日に伝票の廃棄処分を行なっており、この時に誤処分した可能性があるという。紛失に関連しての照会や不正請求等はこれまでのところ起きていない。同行は内部管理体制を再点検し、顧客情報の取扱いに関する教育・指導を強化し、再発防止に取組んでいくとしている。
・お客様情報の紛失について(福邦銀行)
http://www.fukuho.co.jp/topics/h230120.html
◎明和地所、営業社員が顧客279名の個人情報を含むUSBメモリを紛失
不動産業の明和地所(東京都渋谷区)は1月20日、社員が顧客の個人情報を含むUSBメモリを紛失したと発表した。発表によると、同社社員が1月10日、当該USBメモリが入った筆箱をカバンに入れ、顧客宅をタクシーで訪問し、営業交渉を開始したところ、筆箱を紛失していることに気づいた。同社内を探し、タクシー会社や遺失物センターへ問い合わせたが、発見できなかった。管轄の警察署に遺失届けも提出しているが、いまだ発見に至っていない。紛失したUSBメモリには、当該社員が担当する営業対象の顧客279名の氏名と電話番号、メールアドレス、世帯人数等の交渉記録が記載されていた。該当顧客には書面で連絡し、事情説明とお詫びをしている。流出から現在まで、個人情報に基づく被害は確認されていない。同社は今後、社内研修等を通じて従業員教育ならびに指導の徹底を図り、再発防止に努めるとしている。
・社員によるUSBメモリの紛失に関するご報告とお詫び[PDF](明和地所)
http://www.meiwajisyo.co.jp/ir/pdf/news/2011-01-21.pdf
◎ウェブサービス、不正アクセスでカード情報1万6千件流出
アダルトDVDやアイドルの写真集などの通販サイトを運営するウェブサービス(東京都中野区)は1月19日、同社が運営する「EIC-BOOK」が不正アクセスを受け、クレジットカード情報が流出したと発表した。発表によると、流出した可能性のあるのは、同サイトでクレジットカード情報を登録した顧客1万6326人分のクレジットカード番号、有効期限、カード名義人、住所。2010年11月5日にクレジットカード会社から流出の可能性を指摘され、セキュリティ専門会社を交えて調査したところ、外部から不正アクセスを受けて流出したことが判明した。同年12月29日に流出可能性の高いカード番号が確定し、該当するクレジットカード会社に通知。今年1月7日に流出項目などの被害内容が確定し、同12日に警察に被害届を提出した。同社やカード会社では、該当者に個別に連絡をとっており、顧客に負担がかからないよう対応を進めているという。
・不正アクセスに関するお詫びとご報告(EIC-BOOK)
http://www.eic-book.com/topics/owabi201101/index.html
◎北九州市立中、生徒の成績など個人情報含むUSBメモリ2本が盗難
北九州市は1月19日、市立中学の教諭が帰宅途中、生徒の個人情報を保存したUSBメモリ2本などを盗まれたと発表した。発表によると、18日午後8時30分頃、当該教諭が自転車で帰宅途中に、USBメモリや指導記録簿等の入ったバッグを後方から自転車で近づいてきた男に盗まれた。追いかけたが見失い、同36分に警察署へ連絡、同50分に同校へ報告した。その後、警察官に同行して現場検証を行い、被害届を折尾警察署に提出した。校長は教育委員会へ報告した。盗まれたUSBメモリ2本には、2010年度の同中学1年の4クラスの生徒127名分の国語の成績、前任校の2009年度の1クラス34名分の住所録(氏名、住所、電話番号)、および4クラス133名分の国語の成績が含まれていた。このほか、生徒の国語プリントファイル7冊(7名分)、1年国語科成績の指導記録簿(同中1年4クラス分)も同時に盗難されている。現段階では、盗まれた情報が悪用された等の事実は確認されていない。同校は対象となる生徒に報告と謝罪を行い、保護者には電話および家庭訪問で事情説明とお詫びをする。市教育委員会は、職場研修の実施や校長会等での周知徹底を図り、再発防止に努めるとしている。
・北九州市立中学校生徒の個人情報流出について[PDF](北九州市)
http://www.city.kitakyushu.jp/file/03010200/happyou/20110119chuugakkouseitokojinnjouhou.pdf
◎福岡市の特別支援学校、生徒や卒業生ら81名分の個人情報含むUSBメモリ紛失
福岡市教育委員会は1月19日、福岡市立特別支援学校の教諭が生徒の個人情報を含むUSBメモリを紛失したと発表した。発表によると、1月16日、当該教諭は校内行事終了後、生徒の写真の印刷を業者に発注するため、学校貸与のUSBメモリに画像データをコピーして学校を出た。業者に発注後、知人宅に立ち寄り、帰宅。自宅にてUSBメモリがないことに気づいた。持ち物や自家用車内を捜索したが見つからず、写真店に行って店内や駐車場も捜索したが見つからなかった。翌17日朝、教頭に報告した。校長と教頭、当該教諭らが当日の足取りをたどり、捜索を行なったが見つからなかった。当該USBメモリには、高等部生徒24名の氏名、写真(校外行事等の様子)、卒業生57名の氏名と住所が含まれていた。USBメモリは暗号化されておらず、持ち出しに必要な校長の許可も受けていなかった。現時点では紛失による被害等は確認されていない。同校は生徒と卒業生の保護者に説明と謝罪を行なうとともに、全職員に個人情報や機密文書の取扱いについて指導した。同校から報告を受けた教育委員会は、特別支援学校長を招集し、事故の経過を説明し、再発防止のための協議を実施。さらに個人情報の管理について各学校に通知し、個人情報や機密文書の保護管理について周知徹底を図るとしている。
・個人情報(USB)の紛失について(福岡市)
http://www.city.fukuoka.lg.jp/kyoiku-iinkai/hattatuc/shisei/20110119.html
◎大阪市、健康福祉局と市立総合医療センターで個人情報流出
大阪市は1月19日、2件の個人情報流出事故を発表した。1件は健康福祉局の介護保険料徴収嘱託職員が住之江区で、個人情報が記載された文書を誤って別人宅に投函したというもの。1月17日午後3時頃、区保健福祉センターへ「他人宛ての文書が誤って投函されていた」旨の連絡があり、発覚した。調査によると、2010年10月8日午前9時15分頃、同嘱託職員が被保険者Aさん宅を訪問するべきところ、誤って別人宅を訪問。不在のため、Aさんの「介護保険料の納付について(お願い)」の文書を投函した。類似した集合住宅の建物であったために訪問先と思い込み、住所や表札の確認をしないまま誤って別人宅へ投函してしまったという。漏えいしたのは、氏名、被保険者番号、未納となっている介護保険料。もう1件は、市立総合医療センターで発生した患者の検査結果報告書の誤交付だ。1月7日に患者が別患者の検査結果報告書を持参して来訪し、誤交付が判明。同様の事案が発生していないか聞き取り調査を行ったところ、さらに4件の誤交付が判明した。市は、この調査結果を踏まえ、どのような手順にすれば個人情報漏えい事故が根絶できるかについて、現場の職員が積極的に参加した個人情報漏えい事故防止マニュアルを策定し、すべての職員に周知徹底を図るとしている。
・介護保険料訪問徴収業務における個人情報の流出について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kenkofukushi/0000108812.html
・大阪市立総合医療センターにおける検査結果報告書の誤交付について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/87/0000108880.html
◎ソリッドワークス会員専用サイトが一時閲覧可能になり、個人情報漏えい
3次元CADソフトであるSolidWorks(ソリッドワークス)のユーザー会員組織であるSolidWorks Japan User Group(略称SWJUG、事務局:東京都港区)は1月18日、会員専用Webサイトが一時、非会員にも閲覧可能な状態となり、個人情報が流出したと発表した。発表によると、2010年12月21日から27日の間、IDとパスワードを発行された会員のみがアクセスできる領域のHTML以外のファイルが、非会員からもIDとパスワードの入力なしでアクセス可能な状態となった。この期間中、一部資料に非会員からアクセスがあったことが確認された。当該資料には高専ロボコン参加校一覧(2003年~2005年の3年間)、およびボランティアメンバーリストが含まれ、最大でSWJUG会員65名(44社)、高専ロボコン参加校担当者75名(70校)の氏名、メールアドレスが漏えいした可能性がある。当該資料に非会員からアクセスされた事実は確認されたが、閲覧またはダウンロードの事実については確認不能だという。2010年12月27日以降は、非会員からのアクセスをブロックするよう修正。また、今年1月11日付で同サイトに掲載されていた非会員の個人情報(氏名、メールアドレス)を全削除し、同14日付で会員の個人情報(メールアドレス)を削除した。メールアドレスが漏えいした可能性のある該当者には、1月18日付けでお詫びと報告の書面を個別に送付した。同会は今後、情報管理の徹底を強化し、再発防止に努めるとしている。
・SWJUG会員専用サイトからの個人情報漏えいについてのお詫びとご報告(SWJUG)
http://www.swjug.gr.jp/about/swjug.html
◎大阪市、西成区保健福祉センターと水道局で不注意による漏えい事故各1件発生
大阪市は1月11日と17日にそれぞれ1件、個人情報漏えい事故を発表した。11日発表の事故は、西成区保健福祉センターで1月7日に実施した肺がん検診において、個人票の誤送付が発覚したもの。検診当日に問診をした看護師が、AさんがBさんの大阪市肺がん検診個人票を持参していることに気づいた。この個人票は、2010年12月27日に個別発送された。発送の準備段階で、誤ってAさんの肺がん検診個人票をBさんの胃がん検診個人票とセットし、Bさんの肺がん検診個人票をAさんの胃がん検診個人票とセットし、封入してしまった。この結果、2人の住所、氏名、性別、生年月日、電話番号がそれぞれに漏えいすることとなった。17日発表の事故は、大阪市水道局が、給水装置整備工事の入札契約情報において、顧客の個人情報が入った設計図書をホームページに掲載してしまったもの。1月14日午後3時30分頃、水道局ホームページ内の工事請負入札案件一覧を閲覧した顧客から「設計図に氏名(姓のみ)等の個人情報が載っている」という指摘があり、発覚。直ちに当該ページの閲覧を停止した。流出した個人情報は、顧客の姓、住宅の敷地形状、給水管の引込み状況、水栓番号など。公表する設計図書の中にある個人情報の削除を怠ったために起きた事故だった。
・西成区保健福祉センターにおける肺がん検診個人票の誤送付について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/nishinari/0000107677.html
・給水装置整備工事の設計図書における個人情報の流出について(大阪市)
http://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000108645.html