◎アインメディカルシステムズ、委託先が患者情報3万5694件含むUSBメモリー紛失
保険調剤薬局を経営するアインメディカルシステムズ(本社:東京都新宿区、以下、ア社)は2月9日、また、同社からコンピューターシステムの切り替え作業を委託された東日本メディコム(本社:埼玉県行田市、以下、メ社)は同10日、アイン薬局鶴見店(横浜市鶴見区)の患者情報が記録されたUSBメモリーを紛失したと発表した。発表によると、USBメモリーには、患者の氏名、生年月日、住所、電話番号、被保険者記号・番号などが3万5694件含まれている。システム切り替えに伴いデータの変換や入力作業が必要だったため、ア社では2011年12月12日、患者情報をUSBメモリーに入れてメ社に交付。メ社はデータ変換作業を外注先業者に委託し、12月19日に成果物や当該USBメモリーが入った封筒を受け取ったが、担当者がUSBメモリーを取り出さないまま、社内のゴミ箱に封筒を廃棄した。担当者は同22日に事態に気付いたが、すでに社内ゴミは焼却処分されていた。ア社では、今後外部業者に患者情報を提供する場合には、取扱い上厳重に注意する旨を誓約させるとともに、データ等の授受に際してはチェックシートを作成する、複数の担当者によるチェック体制を設ける等の対策を講じさせる。メ社では再発防止のため、問題点を洗い出して、社員へ周知し教育を徹底するとともに、移送する個人情報を必要最低限に限定する、受領した宅配物の内容確認手続きを厳格化する、複数の担当者によるチェック体制をとるなどして、個人情報の管理を厳重にするという。
・個人情報を含むUSBメモリの紛失について(お詫び)[PDF](アインメディカルシステムズ)
http://www.ainj.co.jp/ainpharmaciez/ir/stockholder/release/20120209.pdf
・個人情報を含むUSBメモリの紛失について(お詫び)[PDF](東日本メディコム)
http://www.e-medicom.co.jp/info/20100210.pdf
◎NHK、神戸放送局で放送受信料の口座振替利用届1枚を紛失
NHKは2月9日、神戸放送局管内で放送受信料の帳票1枚を紛失する事故があったと発表した。発表によると、1月27日、神戸市で、放送受信料の契約・収納業務を委託している個人事業者が放送受信料の口座振替利用届1枚を紛失していることが判明した。紛失した帳票には、顧客の氏名、住所、口座番号が記載されている。警察へ紛失届を提出するとともに、紛失したと思われる周辺の調査を実施したが、発見に至っていない。該当顧客には直接会ってお詫びと説明し、理解を得た。NHKは今後、指導を改めて徹底し、個人情報の取り扱いに注意していく。
・個人情報を含んだ帳票の紛失について(神戸放送局)(NHK)
http://www.nhk.or.jp/privacy/oshirase120209.html
◎デジタルブティック、不正アクセスを受け個人情報17万1518件漏えい
出産・育児情報サイト「ベビカム」を運営するデジタルブティック(東京都中央区)は2月9日、同社サイトが2月3日から8日まで断続的に外部から不正アクセスを受け、会員の登録情報の一部が流出したことを明らかにした。事態が判明したのは2月7日午後7時で、同社は直ちに会員のログインを停止し、8日から専門機関の協力を得て原因究明に着手。対策の完全な完了は2月10日を目標に進めている。漏えいしたのは、8日以前の会員登録者全員にあたる17万1518件で、情報内容はメールアドレス、ログインパスワード、生年月日。それ以外の個人情報は漏えいしていないという。同社はサイトに「FAQ」ページを設けるなどして、会員の不安や質問に応えている。
・不正アクセスによる会員情報漏えいに対するお詫びとご報告(デジタルブティック)
http://blog.babycome.ne.jp/news.php
◎香川県、メールをTOで送りメールアドレス72件などが流出
香川県は2月8日、産業政策課の職員が、2月14日開催の糖質バイオフォーラム シンポジウム開催通知などを同フォーラム会員にメールで送信する際、BCCで送るべきところをTOで送り、会員のメールアドレスや氏名等が誤って送信されたと発表した。県によると、72通を送信し、11通が不達で61通が送られた。送信された情報は、法人会員40社分の法人用または担当者用メールアドレスおよび担当者名6名分、個人会員20名分のメールアドレス、賛助会員8団体の代表者または担当者12名分のメールアドレスおよび役職9名分。漏えいしたアドレスは、賛助会員である団体の職員1名のものを除き、法人のもの、あるいは法人から職員等に付与されたものだった。メール送信直後に、同課の別の職員の指摘により誤送信が判明。同日午後9時21分、謝罪とメール削除の依頼をメールにより送信した。また、自宅パソコンのメールアドレスに送信した団体職員1人には、7日中に連絡し、事情説明と謝罪を行った。電話による謝罪も行っている。県では、県の情報セキュリティポリシーに沿い、適切な対応を行うよう徹底するという。
個人情報漏洩にかかる発表(香川県)
http://www.pref.kagawa.lg.jp/kgwpub/pub/cms/detail.php?id=11876
◎厚生労働省、委託先がメールをTOで送りメールアドレス600件が流出
厚生労働省は2月8日、同省の委託事業「キャリア支援企業創出促進事業」を受託している愛知県職業能力開発協会が、2月7日に、講習会の案内を企業に対してメールで一斉送信した際、誤って送信先企業の担当者等のメールアドレスが表示される形で送ったと発表した。発表によると、BCCで送信すべきところ、誤ってTOで送信。600通送信したうち119通が不達で、481通のメールが送られた。同協会が、誤送信先の企業に対しメールにより謝罪し、該当メールの削除を依頼している。同時に、電話による謝罪も行っている。同省では、再発防止のため、同事業の委託先となっている47都道府県の職業能力開発協会および、中央職業能力開発協会に対して、個人情報保護の重要性と、個人情報漏えいの再発防止について指示した。愛知県職業能力開発協会では、複数の宛先にメールを送信する場合には2人以上の職員が確認するよう徹底するとともに、メール誤送信防止ソフトを採用するという。職員に対する個人情報保護の周知、徹底も行う。
・メールアドレスの誤送信について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000229mp.html
◎大阪府、108名分の個人情報含むDVDを紛失
大阪府は2月7日、国際交流・観光課の職員が、個人情報の含まれるDVDを鞄ごと地下鉄車内の網棚に置き忘れ、紛失したと発表した。府によると、紛失したのは2月3日。鞄には業務データを含むDVD4枚が入っており、うち1枚に、2011年12月3日に開催されたシンポジウムの参加者アンケート結果一覧が含まれている可能性がある。アンケート結果には、108名分の名前またはメールアドレスも記載されている。データにはパスワードがかけられていて、そのままでは閲覧できない状態だという。職員は同日の帰宅後に置き忘れに気付き、最寄駅に確認したが鞄は届いていなかった。翌4日から6日にかけて、市営地下鉄の忘れ物センターや最寄駅に問合わせを行い、大阪府警や、最寄駅の存する奈良県警への届出も行ったが、鞄は見つかっていない。職員は、業務データを無断で持ち帰っていた。府は、メールアドレス登録者に謝罪の文書を送付する。また、個人情報の適正管理を徹底するよう職員を指導し、再発防止に努めるという。
・業務データの紛失について(大阪府)
http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=9430
◎三井ホーム、仮設住宅入居者の個人情報64件を含むUSBメモリー紛失
住宅メーカーの三井ホーム(本社:東京都新宿区)は2月7日、個人情報64件が入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。同社によると、USBメモリーには、南相馬市内の応急仮設住宅に入居した人の氏名と棟番号、室番号64件を含むリストが入っている。同社の工事担当者が、1月29日から31日までの間に紛失した。同社では、工事担当者がUSBメモリーを防寒着の胸ポケットに入れて移動し、落としたことに気付かなかったものとみている。紛失した可能性のある宿泊先、車内、会社内等を探したが、見つかっていない。リストは、工事の施工確認のサインをもらうために、福島県からプレハブ建築協会を通じて提供された資料をもとに作成したものだった。同社は、福島県と同協会の指示に従い、当該入居者に事情を説明して謝罪するとともに、不正使用等に注意してほしいと伝えている。再発防止のため同社は、個人情報取扱いに関する三井ホームグループの共通ルールを周知徹底するという。さらに、本件については、同県と同協会の指示に従い、再発防止策を遵守徹底するとしている。
・応急仮設住宅入居者の個人情報紛失について[PDF](三井ホーム)
http://www.mitsuihome.co.jp/20120207.pdf
◎鹿児島大学大学院医歯学総合研究科、患者情報60名分を含むUSBメモリーを紛失
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科(鹿児島市)は2月7日、同学の大学院学生が、患者情報60名分のデータの入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。発表によると、紛失したのは2月1日で、患者情報は研究のためのデータだった。同学はこれまで個人情報保護に対する種々の取り組みを行っており、患者情報の持ち出しは当然ながら禁止されている。同学は該当患者に対し内容説明と謝罪を行う。また、事実の把握に努め、再発防止など適切に対応していくとしている。
・本学大学院学生による患者さんの 診療情報の紛失について[PDF](鹿児島大学大学院医歯学総合研究科)
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~meddent/kyoin/2012.2.7.pdf