◎ソフトバンクモバイル、顧客情報含む書類149件と携帯端末等206台盗難
携帯端末等を扱うソフトバンクモバイルは9月24日、同社販売代理店の店舗において9月21日未明に発生した盗難被害について、概要を明らかにした。同社によると、被害にあったのはソフトバンク九条(大阪市西区)、同大久保センター(神戸市西区)、同高槻市役所前(大阪府高槻市)、同浜甲子園(兵庫県西宮市)の各店舗。合計で「iPhone 5」145台、「モバイルWi-Fiルーター」41台など206台の端末等と、顧客の情報を含む書類149件が盗まれた。書類は予約時に使用するもので、顧客の住所、氏名、生年月日、電話番号と、一部では銀行口座番号も含まれている。対象の顧客には報告と謝罪を行っている。顧客情報が悪用されたという事実は確認されていない。同社は、再発防止のため、販売代理店の全店舗に対し防犯と情報管理体制の強化を指示した。また、引き続き警察の捜査に全面的に協力していくとしている。
・販売代理店の盗難被害に関わる報告とお詫びについて(ソフトバンクモバイル)
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2012/20120924_01/
◎国土交通省、抵当権者の情報含む自動車登録証の一部を紛失、103台分
国土交通省は9月21日、北海道運輸局室蘭運輸支局(北海道室蘭市)および、関東運輸局千葉運輸支局野田自動車検査登録事務所(千葉県野田市)において、自動車登録情報の一部である「自動車登録乙原簿」を紛失していたと発表した。同原簿には、自動車の登録番号や抵当権者の名称等が記載されている。登録自動車の抵当権等に関する情報は、1988年以降は電子データ保存に切り替わっているが、それ以前の分は紙の原簿で管理されている。8月1日に室蘭運輸支局で登録自動車19台分の乙原簿の紛失が判明し、全運輸局で管理状況を確認したところ、9月18日、野田自動車検査登録事務所でも84台分を紛失していることが分かった。情報が外部に流出した事実は確認されていない。不明分の原簿に記録されている情報については、調査の上、電子データとして登録する。同省では、全国で紙の乙原簿で管理している情報の全てを早急に電子データ化すること等により、再発防止の徹底を図るという。なお、乙原簿の紛失時期を含めた詳細な事実を確認した上で、関係者に対しては、厳正に対処するという。
・「自動車登録乙原簿」の紛失について(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha06_hh_000031.html
◎JAにしみの、個人情報の漏えいや紛失事案計3件を公表
西美濃農業協同組合(JAにしみの、本店:岐阜県大垣市)は9月21日、個人情報の漏えいや紛失が計3件発生していたことを明らかにした。同JAによると、静里支店では5月21日、国債窓販業務に係る売買報告書控6枚を紛失していたことが判明。これらには顧客6名の氏名、額面、発効日、償還日、利率等が記載されていた。中部支店では、同支店と本店との間で、年金支払機関変更届2枚を紛失していたことが判明。6月15日に顧客から支払機関が変更されていないと指摘があり、事態が判明した。紛失した届には、顧客2名の氏名、住所、電話番号、基礎年金番号、生年月日、通帳の口座番号が記載されていた。川並支店では、建物更生共済に関する共済掛金払込の案内書を同姓同名の別人に誤配布し、顧客1名の氏名、共済の対象の所在地、契約内容等が漏えいした。2010年12月29日に情報を誤って別人のフォルダーに登録したことが原因。フォルダーの点検を行った5月31日に誤登録が判明し、調査の結果、同案内書をこれまでに4通誤配布していたことが分かった。同JAでは再発防止のため、個人情報の管理や取り扱いについて、指導、徹底していくとしている。
・個人情報の漏洩等に関するお詫びとお知らせ[PDF](西美濃農業協同組合)
http://www.jan.or.jp/cms_news/file/20120921084001_1.pdf
◎佐賀県信用保証協会、代位弁済に係る書類をFAXで誤送信
佐賀県信用保証協会(佐賀県佐賀市)は9月21日、FAXの誤送信により顧客情報が流出したと発表した。同協会によると8月29日、代位弁済に係る「支払利息計算書」を金融機関に送ろうとして誤送信した。同計算書には、顧客企業名、取引金融機関名、保障制度名、保障番号、代位弁済予定日、代位弁済額が記載されている。当該FAX送信の際、宛先が県外に本店を有する金融機関でFAX番号がFAX機に登録されていなかったため、決められた手順に従い送信先や送信データの内容、送信者等をFAX送信管理簿に記録し、管理者の承認を受けた上で、送信先の番号入力に間違いがないことを確認して送信したが、FAX送信管理簿に記載したFAX番号自体の相違により、誤送信となったという。該当の顧客と誤送信先には事情説明と謝罪を行った。誤送信した文書は回収済み。佐賀県と監督官庁にも報告した。同協会では、再発防止のため、同計算書をFAX送信する際は顧客名を削除し個人を特定できないようにする、FAX番号を登録する際は番号に間違いのないことを2名以上で確認した上で登録しテスト送信を行う、協会顧問弁護士による、個人情報漏えいに関する研修を行うなどの対策をとるとしている。
・FAX誤送信についてのご報告とお詫びについて(佐賀県信用保証協会)
http://www.saga-cgc.or.jp/new/_1174.html
◎ウェブ東海、取引先の個人情報含む社用携帯電話を盗難紛失
システム開発のウェブ東海(本社:名古屋市千種区)は9月21日、取引先の個人情報を含む社用携帯電話を紛失したと発表した。発表によると、9月17日夜、同社社員が翌日の出張準備を行った後、作業車の中に携帯電話が残っていることに気付かず、そのまま就寝した。翌朝、出張に出かけるため車へ戻ったところ、車の後部座席の窓ガラスが破られており、盗難事件と判断し警察に届け出た。盗難された携帯電話には、取引先社員の電話番号、メールアドレスが保存されていた。しかし、操作には暗証番号の入力が必要であることと、紛失が明らかになった18日朝に携帯電話会社に連絡し、携帯電話のすべてのボタン操作を遠隔操作でロックした。これらの対応により、情報流出の可能性は低いとみている。現在までのところ、当該携帯電話が利用されたという報告は入っていない。同社は、車中で携帯電話の充電を行なうためにネックストラップを首から外したことが盗難に繋がったとして、今後はポータブル充電器を配布し、携帯電話をネックストラップから外さずに充電を行なえるよう対策する。また、教育資料内のケーススタディに本件を追加し、組織的ノウハウを共有する。
・携帯電話紛失のお詫び[PDF](ウェブ東海)
http://www.web-tokai.ne.jp/news/apology_20120921.pdf
◎栄興電器工業所、メール誤送信で顧客情報2115件流出
各種照明器具などの販売・一部製造を行う栄興電器工業所(愛知県瀬戸市)は9月21日、メール誤送信により顧客の個人情報2115件が流出したと発表した。発表によると、19日の午後12時33分、同社の顧客に対し、件名「お客様にとっても新たなビジネスチャンスを(重要なお知らせ)」のメールを送信した際に、BCCで配信するべきところ、宛先欄にメールアドレスを入れて送信してしまった。このメールが届いた件数は1904件、漏えいした個人情報の件数は2115件で、漏えい内容はメールアドレスと氏名、もしくは会社名、簡略名のいずれか。同社は顧客に対し、受信メールの削除を依頼した。漏えいによる被害は現時点では確認されていない。21日に中部経済産業局に流出事故の届出を提出した。同社は今後、一括送信メールは行わないとし、同社メールソフトのアドレス帳から顧客のメールアドレスおよび顧客情報を全て削除した。
・メール誤送信による情報漏えいのお詫びとご報告(栄興電器工業所)
http://www.eikoh-denki.jp/owabi.html
◎洗足学園音楽大学、演奏会招待申込みの個人情報19名分漏えい
洗足学園音楽大学(川崎市高津区)は9月21日、演奏会招待券申込み用紙に記載された個人情報19名分が漏えいしたと発表した。発表によると、2010年6月26日開催演奏会の招待券の申込みを受け付けたが、その記載内容が個人音楽事務所に漏えいしたという。漏えいした情報の内容は、氏名、勤務先の名称と住所。2年以上前の漏えい事故をなぜ公表することとなったのかの説明は公開文書には書かれていない。今後の対策として、個人情報管理の徹底、電話相談窓口の設置、職員教育の実施などが挙げられている。
・演奏会招待券申込み用紙記載の個人情報漏洩について[PDF](洗足学園音楽大学)
http://www.senzoku.ac.jp/music/news/pdf/info240921.pdf
◎横須賀市、「日米親善ベース歴史ツアー」応募者のメルアド165名分が流出
横須賀市は9月20日、市観光協会(経済部商業観光課)で、イベント参加申込者のメールアドレス165名分が流出したと発表した。発表によると、同協会は、米海軍横須賀基地内の歴史的建造物や基地周辺の近代遺産を徒歩で見学する「日米親善ベース歴史ツアー」を10月、11月開催で企画し、参加者を募っていた。その参加申込者に対し、同協会職員が19日、おおむね10名を1グループとして、165名に宛てて連絡メールを送信した。その際、宛先をBCCで入力するべきところ、誤ってCCで入力したため、グループ内(おおむね10名)の、別の参加申込者にメールアドレスが見える形となった。同日、メール受信者からの連絡により判明した。同協会は20日、メール受信者に、謝罪と経過説明を行い、受信メールの削除を依頼した。同協会は今後、外部の複数宛てにメールを送信する際は、宛て先ごとに送信するか、BCCとすることを徹底し、再発防止に努める。
・電子メールアドレスの誤送信について(横須賀市)
http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4415/nagekomi/kouhou.html
◎ハローワーク川越、学生への情報提供メルマガ誤送信でメルアド117名分漏えい
埼玉労働局は9月20日、川越公共職業安定所(ハローワーク川越)でメールの誤送信により117名分のメールアドレスが漏えいしたと発表した。発表によると、ハローワーク川越は7月24日、登録学生117人(A大学の学生60人、B大学の学生57人)に、情報提供サービスとしてメールマガジンを送信した。このとき、宛て先をBCCに設定するべきところ、TOで一斉送信したため、全員のメールアドレスが表示されて送信された。同月26日、B大学から電話があり、事態が判明した。同日、同所の所長、求人部門統括職業指導官、および上席職業指導官はB大学を訪問し、事実経過を説明し謝罪した。求人部門統括職業指導官と上席職業指導官は、該当学生117人に対し、謝罪と当該メールの削除依頼をメールで送った。同月27日、所長と上席職業指導官はA大学を訪問し、事実経過を説明し謝罪した。同所は7月27日の幹部会議で今回の事実経過を説明した。また、メール送信の際は送信前に複数人によりメールアドレス等の確認を行うことを指示し、注意事項等を全職員に配布した。埼玉労働局は、7月27日付で管下の公共職業安定所(出張所)長に対し、個人情報漏えい防止についての注意喚起と個人情報管理の徹底を文書で指示した。
・川越公共職業安定所における個人情報漏えいについて[PDF](埼玉労働局)
http://saitama-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/saitama-roudoukyoku/from/kojin/20120920.pdf