◎群馬大病院、患者2名分のデータがネット上に流出
群馬大学医学部付属病院(前橋市)は1月18日、患者2名分の個人情報がインターネット上に流出したと発表した。報道各社によると、1月8日に患者の個人情報流出を知らせる匿名メールが同院に届いた。確認したところ、ネット掲示板にファイル共有サイトのアドレスが書かれており、アクセスすると、2007年から2008年にかけて入院していた患者2名の氏名、住所、病歴、検査結果などを含むデータが閲覧可能な状態だった。同院はサイト管理者に削除を依頼した。その後見つかったファイルも削除依頼を出し、17日までに削除された。当該データはインターネットと接続していない院内のパソコンで複数の医師によって管理されていた。流出した経緯は不明で、調査を進めている。同院は患者に謝罪した。
・群馬大学医学部付属病院
http://hospital.med.gunma-u.ac.jp/
◎福岡市立小学校、児童30名分の「家庭環境調査票」を教諭が紛失
福岡市教育委員会は1月18日、市立小学校2年の児童30名分の個人情報を記載した書類を、担任の教諭が紛失したと発表した。翌19日付の毎日新聞によると、紛失した書類は「家庭環境調査票」で、児童や保護者の氏名、住所、電話番号、家族構成などが記載されている。教諭は机の引き出しに鍵をかけて保管していたが、1月10日夕に無くなっていることに気づいた。9日朝には調査票はあったという。現在のところ、流出による被害は確認されていない。市教委は機密文書の保管を徹底するよう市立小中高などに通知した。また、事実関係を調査した上で教諭の処分を検討するとしている。
・福岡市教育委員会
http://www.city.fukuoka.lg.jp/kyoiku-iinkai/gakuji/ed/enter-school.html
◎香川県立高等技術学校丸亀校、訓練生の個人情報含むUSBメモリー紛失
香川県は1月18日、職業能力開発促進法に基づいて設置運営されている県立高等技術学校丸亀校(丸亀市)で、訓練生の個人情報を含むUSBメモリーの紛失があったと発表した。翌19日付の四国新聞によると、USBメモリーには、訓練生21名の氏名と資格試験の点数が含まれていた。USBメモリーは同校の所有で、資格認定を行う県職業能力開発協会(高松市)に、訓練生の試験結果を提出する際に使われていた。返却時は同校職員が協会事務所で受け取ることになっていた。昨年12月22日、同校職員は協会職員からUSBメモリーなどが入っているという封筒を受け取ったが、中身を確認せずに帰宅。休み明けの25日、同校の担当職員の机の上に封筒を置いた。担当職員は翌26日に開封したが、USBメモリーは入っていなかった。担当職員はUSBメモリーは後日返却されるものと考えていたが、今年1月9日になっても返却されないため、同協会に問い合わせたところ、協会職員は昨年12月22日に返却したと説明。同協会、同校ともUSBメモリーを探したが発見できなかった。同校は1月18日、該当の訓練生21名に謝罪した。データを読み取るには専用ソフトが必要で、情報の流出は確認されていない。県は今後、試験結果の提出はデータを暗号化した上でメールに添付するとしている。
・香川県立高等技術学校丸亀校
http://www.pref.kagawa.jp/USERS/s15400/marugamegijutsu/
◎全国健康保険協会熊本支部、個人情報含む高額療養費支給申請書紛失
全国健康保険協会熊本支部(熊本市中央区)は1月18日、同支部において、2012年9月25日に窓口受付けをした高額療養費支給申請書を紛失し、高額療養費が未払いとなっていたと発表した。同支部によると、2012年12月27日、給付金申請書の未処理状況を確認した際に紛失が判明した。支部内を捜索したが申請書は見つからず、同支部では、廃棄文書にまぎれて廃棄処理を行った可能性が高いとみている。該当者には経過説明と謝罪を行い、新たに申請書を提出してもらって高額療養費を支払った。同支部では、これまで申請書は保管場所を定めて担当者ごとに管理してきたが、高額療養費は受付から支払いまで数か月かかることから、今後、申請書を各担当者ごとに取りまとめたうえで一か所で集中保管し、管理することとした。
・高額療養費支給申請書の紛失について[PDF](全国健康保険協会熊本支部)
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/resources/content/3033/250118_jimushoriayamari_3.pdf
◎日本原子力研究開発機構、パソコンのウイルス感染で個人情報含むメルアド一覧流出
独立行政法人の日本原子力研究開発機構(JAEA、本部:茨城県東海村)は1月18日、同機構のパソコン3台がウイルスに感染していた問題で、パソコン1台からメールアドレス一覧が漏えいした可能性があると発表した。専門調査会社の協力を得て調査した結果、判明した。JAEAによると、一覧には、JAEA外の個人の氏名、所属、メールアドレスが含まれている。JAEAは、再発防止に向け、情報セキュリティの強化に取り組んでいくとしている。なお、3台のパソコンには、核不拡散・核セキュリティ上重要な核物質管理に関する情報は格納されていないかった。また、他のパソコンへのウイルス感染の拡大は確認されなかった。
・コンピュータウイルス感染による個人情報漏えいの可能性について(日本原子力研究開発機構)
http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p13011801/index.html
◎東京工業高等専門学校、生徒の個人データ保管場所を教室に誤掲示
東京工業高等専門学校(東京都八王子市)は1月18日、学内サーバー上に保存していた1年生全員の個人情報について、関係者以外がデータの保存場所を特定できる状態となっていたと発表した。同校によると、当該データには、氏名、クラス、学籍番号、2年生以降に所属を志望する学科と志望理由、後記中間試験終了時点の成績、ホームルーム出席状況などが含まれている。関係教員が学科配属に関する情報を特定の教室に掲示した際、本来は関係教職員以外に知らせるべきではない、当該データの保存場所も含まれたものを使用した。掲示されていた期間は1月16日午前10時30分頃から17日午後3時頃まで。当該データが第三者に悪用されたという情報は確認されていない。同校は、再発防止に取り組んでいくとしている。
・学生の個人情報データ漏洩について(東京工業高等専門学校)
http://www.tokyo-ct.ac.jp/220/645/000777.html
◎四日市市、市立幼稚園の臨時教諭が園児らの名簿等を車上荒らしで盗難
三重県四日市市教育委員会は1月17日、市立楠北幼稚園の臨時教諭が、園児や職員の個人情報が記載された名簿や保育記録の一部を持ち出し、車上荒らしで盗まれたと発表した。翌18日付の報道によると、臨時教諭は同16日午後7時頃、幼稚園からの帰宅途中に市内のショッピングセンターへ立ち寄った。上記の名簿等が入ったバッグを助手席に置いたまま車を離れ、約1時間後に戻ったところ、車の窓ガラスが割られてバッグが盗まれていた。臨時教諭は警察署に通報した。バッグの中には、園児74人と職員10人の氏名や住所、電話番号を記載した名簿と、一部の園児の保育記録が入っていた。個人情報を園外に持ち出すことは禁じられていたが、臨時教諭は自宅で保育記録を見直すため園長の許可を得ないで持ち出していたという。市教委は、再発防止の指導を徹底するとしている。
・四日市市教育委員会
http://www5.city.yokkaichi.mie.jp/menu73212.html
◎高橋内科小児科医院、医療事務実習生がカルテ記載の患者情報をツイート
医療法人あすか(広島市安佐南区)は1月17日、運営する高橋内科小児科医院で医療事務の実習生が、患者のカルテを閲覧し、その内容を個人のツイッターに書き込んだと発表した。発表によると、事態が判明したのは1月16日夜で、同院は当該実習生から経緯を聴取し事実関係を調査中という。同院は、該当患者と家族、関係者にお詫びをしている。同院では、実習開始時および入職時に個人情報保護に関する研修を行っており、実習生や職員は誓約書への署名を行っている。当該実習生には調査結果に基づき、法人規程に従い厳正な処分を行うという。また、信頼回復に向けて全力で努力していくとしている。
・お詫びとご報告(医療法人あすか)
http://www.asuka-net.or.jp/asuka/owabi.html