ヤフー株式会社は30日、Yahoo!オークションにおける知的財産権侵害出品対策を強化すると発表した。
具体的には、同社が「特定商取引法上の事業者」に該当すると判断したブランド品出品者に対しては、「事業者」としての表示義務を順守するよう誘導する。これが守られない場合はID削除措置をとる。個人として出品する場合も、模倣品の出品が多く見られるブランド品に関しては、一定数量以上出品できない仕組みの導入を検討するという。
また、知的財産権の啓蒙ページ「知的財産権保護ガイド」に「商標権」を追加、出品者だけではなく落札者への啓蒙活動も進めていくとしている。
なお、今年2月に発表された警察庁資料「平成16年のサイバー犯罪の検挙及び相談受理状況等について」によれば、ネットオークションの被害は前年比で2.3倍に増加しており、架空請求などとともに、サイバー犯罪の大部分を占めるものとなっている。
(2005/05/30 ネットセキュリティニュース)
■「Yahoo!オークション」の知的財産権侵害出品対策を強化(ヤフー)
http://docs.yahoo.co.jp/info/pr/release/2005/0530.html
・平成16年のサイバー犯罪の検挙及び相談受理状況等について(警察庁)
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h16/h16_22.html