総務省は8日、日本テレコム(東京都港区)の直収型固定電話サービス「おとくライン」の申込書偽造問題で、同社に代理店の営業活動の適正化等を求める行政指導をした。
昨年9月から今年1月にかけて、同社の二次代理店3社の営業担当者が、顧客本人の承諾なく申込書を作成していた。同省はこれを「極めて悪質」とし、再発防止および利用者に対する適正な営業活動に努めるよう文書で指導。今後も引き続き指導・監督していくとしている。
同日、同社の一次代理店ネクサス(大阪市中央区)は、二次代理店である子会社のエヌズスタッフ(東京都渋谷区)とデジタルゲート(大阪市中央区)における「おとくライン」の営業活動を9日より中止すると発表した。
ただし、法人および事業者に対する営業活動に関しては、子会社のエヌズテレコム(東京都新宿区)が継続して行う。同子会社は不適切な営業行為で訪問販売を一時自粛していたことがあるが、サービスの内容説明、契約意思確認を徹底することにより、顧客に安心してもらえる営業活動に専念するとしている。
(2005/06/09 ネットセキュリティニュース)
■代理店の営業活動の適正化等に関する日本テレコム株式会社に対する措置(総務省)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050608_3.html
■おとくラインの不適切な営業の再発防止について(日本テレコム)
http://www.japan-telecom.co.jp/release/2005/jun/0608/index.html
■「おとくライン」の一部営業活動中止について[PDF](ネクサス)
http://www.nexus.co.jp/release/20050608_1.pdf
<5月の各社発表>
■おとくラインの二次代理店による不適切な営業活動と処分について(日本テレコム)
http://www.japan-telecom.co.jp/release/2005/may/0518/index.html
■子会社の不適切な営業行為に関するお詫び(ネクサス)
http://www.nexus.co.jp/release/20050520.html
■不適切な営業行為に関するお詫び(エヌズテレコム)
http://www.ns-telecom.com/info/20050500.html
■不適切な営業行為および「おとくライン」訪問営業自粛について(エヌズスタッフ)
http://ns-staff.jp/2005_05_21_press.php