コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は5日、同協会が運営するWebサイトから個人情報を不正に入手したとして、不正アクセス禁止法違反で東京地方裁判所から有罪判決を受け控訴していた元京都大学研究員が、控訴を取り下げ有罪判決が確定したと発表した。
元研究員は、2003年11月にACCSが運営するWebサイト「著作権・プライバシー相談室~ASKACCS」のCGIの脆弱性を利用して、個人情報を入手。翌年2月に不正アクセス禁止法で起訴され、今年3月に東京地方裁判所から懲役8カ月・執行猶予3年の判決が言い渡されたが、被告は、この判決を不服として即日控訴していた。
ACCSによると、7月1日の朝日新聞大阪版で、被告が6月6日付で控訴を取り下げていたとの報道を受け、東京高等裁判所に問い合わせたところ、被告の控訴取り下げにより一審判決が確定したことを確認したという。
(2005/07/05 ネットセキュリティニュース)
■元国立大学研究員の有罪判決確定報道について(ASKACCS)
http://www.askaccs.ne.jp/houkoku14.html
■不正アクセス事件について(ASKACCS)
http://www.askaccs.ne.jp/security_2003.html
■ACCSから個人情報を入手、手法を公開した元京大研究員に有罪判決(セキュリティ関連ニュース)
http://www.so-net.ne.jp/security/news/library/77.html