インターネットのオークションに全日空のジャンボジェット機の操縦マニュアルが出品された事件で、警視庁東京空港署は30日、社内からマニュアルを持ち出したとして、全日空ボーイング767型機の機長の男(42)を窃盗容疑で逮捕した。
調べでは、機長の男は今年1月下旬、羽田空港内にある同社のパイロット用自習室から、ボーイング747-400型機の操縦マニュアル(運用規程)等6冊を盗み出し、同月24日に航空関連商品販売店店員の男(盗品等処分あっせん容疑で逮捕)に渡したとされる。店員の男は、7月に同マニュアルをネットオークションに出品し、これに気づいた同社社員が約30万円で落札し回収していた。店員の男は、マニュアルのほかに副操縦士の制服なども受け取っていたといい、計約80万円の売上のうち約50万円を機長の男に渡していた。
社員の逮捕を受けた同社は、遺憾の意を表すとともに、社内規程に則り厳正な処分を行うとコメントしている。
(2005/08/31 ネットセキュリティニュース)
■ANA社員が規程を盗難した件について(全日空)
http://www.ana.co.jp/topics/notice050830/index.html
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