東京消防庁の女性隊員がインターネットの闇サイトで不倫相手の妻の殺害を依頼した事件で、警視庁捜査1課は3日、女性隊員から現金165万円を騙し取ったとして、闇サイトを運営管理していた男(48)を詐欺容疑で逮捕した。
調べによると、容疑者は「駆込寺」と称するいわゆる復讐サイトを運営し、「復讐問題」「別離工作」「殺人問題」などの項目を掲げて依頼者を募集していた。昨年11月頃、このサイトを通じて女性隊員から不倫相手の妻の殺害を依頼され、すでに逮捕されている自称探偵業の男を「実行部隊」として紹介。この男への支払いとは別途に、「戦術費用」「調査費用」などの名目で、女性隊員から計165万円を騙し取った疑いが持たれている。
容疑者は「駆込寺」のほかにも探偵業を請け負うとする4つのサイトを運営しており、同課では余罪を追及している。
殺人などを請け負う闇サイトによる詐欺が摘発されたことはきわめて異例で、依頼の内容を人に言えない弱みにつけ込み、支払われた費用を持ち逃げする例が多発している。
(2005/10/03 ネットセキュリティニュース)
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