NTTドコモ(東京都千代田区)加入者の携帯電話用メールアドレス約7万1千件のリストが、インターネットで閲覧できる状態になっていることが22日、一部報道で明らかになった。
各社の報道では、米国グアムに本社を置くインターネットサービス会社が運営するサイトに、約32万件が掲載されており、ドコモの調査では10万件が重複するアドレス、7万1千件が実在するアドレスだったことが判明。すでに削除措置をとったとしていたが、検索サイトへの手配が不十分だったのか、22日未明の報道直後に大手検索エンジンのキャッシュ(検索エンジンが索引を作る際に各ページの内容を保存したもの)から、関連すると思われる2件のアドレスデータがネットユーザーによって発見された。
1件は、グアムの管理会社に属するサーバのキャッシュで、当該データの一部と思われるファイルが数個、まだ閲覧可能な状態にあったという。もう1件は、報道とは別の国内サーバーのキャッシュで、200個以上のファイルが閲覧可能な状態になっていたという。
国内サーバーは迷惑メール業者が使用していたサーバーのひとつで、キャッシュを閲覧した人の話では、リストに含まれるアドレスの総数は約605万件(重複を除くと344万件)にも及ぶ。NTTドコモ198万件(同119万件)、KDDI 168万件(同54万件)、ボーダフォン96万件(同47万件)など、半分以上が携帯電話のものだが、プロバイダー各社や企業のものも多数あったという。サーバー上のファイルはすでに削除されていたが、キャッシュに残っていたファイル一覧の容量から推定すると、8月末時点で、のべ1,400万件が蓄積されていた可能性がある。実在するアドレス数は不明だが、掲示板などには自分のメールアドレスが含まれていたという書き込みもいくつか見られた。
なお当該検索エンジンのキャッシュは、いずれも22日午後までに削除されている。
(2005/10/24 ネットセキュリティニュース)
■NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/