エヌ・ティ・ティ・ドコモ中国(本社:広島市中区、以下NTTドコモ中国)は4日、経理業務の一部を委託しているドコモサービス中国が、13万4,782件の支払先情報等が含まれる外付型ハードディスクを紛失したことが判明したと発表した。
発表によると、ドコモサービス中国は事務所に保管していた外付型ハードディスク1個が見当たらないことに10月26日に気づき、事務所内を捜索したが発見できず、10月28日にNTTドコモ中国に紛失の連絡をしてきた。ドコモサービス中国の事務所はNTTドコモ中国の本社ビル内にあり、両社で同ビルの全フロアを捜索したが発見できず、2日に広島中央警察署に紛失届を提出した。
紛失したハードディスクには、NTTドコモ中国およびドコモグループ全社で使用する顧客情報、従業員情報が含まれている。内訳は、加入契約者2,805件、基地局等の地権者17,372件、取引先109,010件、従業員5,595件で、計13万4,782件にのぼる。情報内容は、取引先名、銀行コード、口座番号、口座名義など。30件の法人名義顧客は、名前、住所、携帯電話番号、連絡先電話番号が記載されている。
現時点では、本件に関する外部からの照会や情報の不正利用など、問題になる事実は確認されていないという。同社は、取引先については事情説明とお詫びをし、専用コールセンターを設けて問い合わせに応じている。また、本件を厳粛に受け止め、ドコモ中国グループ全体で情報管理の徹底を図り、信頼回復に取り組んでいくとしている。
(2005/11/08 ネットセキュリティニュース)
■払先情報等の入ったハードディスクの紛失に関するお詫びとお知らせリリース(NTTドコモ中国)
http://www.docomo-chugoku.co.jp/info/notice/2005/hdd.html