監査法人トーマツ(東京都港区)は17日、監査先の近畿大阪銀行と栃木銀行から預かった顧客情報、計5万5,000件を記録したパソコンが盗まれたと発表した。
当該パソコンには、近畿大阪銀行の顧客情報約2万3,000件(うち個人客の情報は約1万3,000件)の顧客名、借入残高等と、栃木銀行の顧客情報約3万2,000件(同1万8,500件)の顧客名、融資残高等が記録されていた。
盗難があったのは2005年12月16日午後8時ごろ、トーマツの職員が帰宅途中の都内で、当該パソコンが入った鞄を置き引きされたという。現在、盗まれた情報の不正使用等の事実は確認されていない。また、当該パソコンには多段階のセキュリティ対策が施されているので、顧客情報が取り出されて外部に流出する懸念は極めて低いとしている。
同監査法人は、2005年5月にも、同じく監査手続きのために預かった三菱商事フューチャーズの顧客情報約4,000件が入ったパソコンを紛失している。
(2006/01/19 ネットセキュリティニュース)
■トーマツと監査先銀行の発表資料
・お客様情報の紛失について(監査法人トーマツ)
http://www.tohmatsu.co.jp/news/2006/press0117.shtml
・お客さま情報が記録されたパソコンの盗難について[PDF](栃木銀行)
http://www.tochigibank.co.jp/f001/pdf/060118.pdf
・会計監査委嘱先におけるお客様情報の紛失事故について(近畿大阪銀行)
http://www.kinkiosakabank.co.jp/setumei2.html
■ セキュリティ関連ニュース
・監査法人トーマツ、顧客情報4,000件を含む監査業務用パソコン紛失(2005/06/24)