Winnyによる情報流出が3件、また明らかになった。
■ 大野町、救急者で搬送した患者2名の情報流出
南渡島消防事務組合大野消防署(北海道大野町)の男性消防士の私物パソコンから、救急車で搬送した患者2名分の個人情報がネット上に流出していたことが17日、わかった。流出したのは、2004年12月と2005年1月に同署が作成した「救急救命処置録」のデータ。患者の氏名、年齢、救急処置の内容等と、1件については死亡確認日時も書かれていた。同消防士が救命訓練の資料を作成するため署内のパソコンから私物パソコンにデータを移した際、誤って当該データも移してしまったという。同署は、消防士を厳重注意処分とした。
・大野町のHP
http://www.town.ono.hokkaido.jp/
■ 三井住友海上、590人分の顧客情報流出
三井住友海上(本店:東京都中央区)は17日、同社のシステム開発業務を孫請けしているエム・シー・エスの社員が個人所有するパソコンから、顧客590名の個人情報が流出したと発表した。情報内容は、保険契約者の氏名590名分(一部に住所、電話番号、年間所得額等含む)と、代理店スタッフの氏名81名分(一部に生年月日を含む)で、システム開発テストのために三井住友海上が提供したもの。当該パソコンが2005年11月にウイルスに感染し、今月8日までの間、データが流出していたという。流出データの不正使用等の事実は確認されていない。
・業務委託先の社員所有パソコンのウイルス感染による情報漏洩について(三井住友海上)
http://www.ms-ins.com/news/h18/telop_0117_1.html
■ 養父市、ケーブルテレビ加入者約7,300名の個人情報流出
兵庫県養父市は16日、同市が運営するケーブルテレビの加入者約7,300名分の個人情報がネットに流出したと発表した。2001年に作成された情報で、加入者の氏名、住所、メールアドレス、口座番号などが含まれていた。同市がネット接続業務を委託している近畿コンピューターサービスの男性社員の私物パソコンが、2005年3月にウイルスに感染したことが原因。昨年末、内閣官房情報セキュリティセンターからの指摘で流出が発覚した。
・個人情報流出のお詫びについて(養父市)
http://www.yabu-catv.or.jp/owabi.htm
(2006/01/20 ネットセキュリティニュース)
【過去1か月のWinnyによる情報流出】
・富士通、札幌市立小学校(2006/01/16)
・下関市立中学校、NECフィールディング(2005/12/28)
・NTT東日本、CSKシステムズ、関西電力(2005/12/27)