兵庫県警は11日、Yahoo!オークションを悪用し、「Microsoft Windows XP Professional SP-2対応版」などの海賊版を販売していたとして、神戸市内の男(37)を著作権法違反の疑いで逮捕した。
男は、2005年8月から12月までの間に3,174件の海賊版を発送しており、男の銀行口座には約4,000人から合計約600万円の海賊版の代金と思われる振り込みがあったという。
ACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)の発表によると、今回の逮捕は、著作権の権利者・権利者団体、インターネットオークション事業者、警察庁による「情報共有スキーム」を活用した初めての事例となった。情報共有スキームとは、知的財産権を侵害する悪質な出品者の情報を上記の三者で共有し、その情報をもとに都道府県警察が捜査を行う枠組みのこと。有識者会議「情報セキュリティ会議」の提言を受け、運用を開始していた。
今回摘発された男は、13ものIDを利用して大量の出品を続け、出品にあたっては「取引完了時点で個人情報をすべて削除している」と記載するなどして「安全な取引」であることを強調していた。このためACCSは悪質性が高い出品と判断、スキームを活用したという。
(2006/01/17 ネットセキュリティニュース)
■ ネットオークション「情報共有スキーム」を活用し、初摘発(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/news/news060111.html