ファイル共有ソフトwinny(ウィニー)のウイルス感染による情報流出が、2月上旬、新たに5件明らかとなった。
■アイティービー、最大1,378名の個人情報流出
ケーブルテレビ会社アイティービー(三重県伊勢市)は9日、同社社員の私物パソコンから、顧客など最大1,378名分の個人情報を含んだ業務用ファイルが流出したと発表した。当該ファイルには、2001年7月から2005年12月までの間に加入や工事をした顧客の氏名、住所、電話番号と、1件については口座番号も含まれていた。現在までに当該情報が不正利用された事実は確認されていないという。
・お客様情報の流出についてのお知らせとお詫び(アイティービー)
http://www.itv-mie.jp/kojinjyoho.html
■読売江東理工専門学校、卒業生1,036名分の名簿流出
読売理工学院は、同学院が運営する読売江東理工専門学校(東京都江東区)の卒業生1,036名分の個人情報が流出したと発表した。流出したのは1999年度と2003年度の学生名簿で、住所、氏名、電話番号、成績などの情報が記載されていた。匿名の情報がホームページに寄せられたため調査したところ、9日に流出が判明したという。名簿は、同校教員の私物パソコンより、昨年末から今年1月の期間に流出したとみられている。
・読売江東理工専門学校の卒業生データ流出について(読売理工学院)
http://www.yomiuri.edu/news/news_20060210.htm
■各務原市消防署、3,609名分の個人情報を含む業務資料流出
各務原市は9日、同市消防署員の私物パソコンから業務資料などが流出したと発表した。流出したのは、2004年度の市職員や市議、消防団員の名簿など1,300名分の個人情報を含む内部資料と、出火場所の住所と所有者名、発見者の住所と氏名など2,309名分の個人情報を含む、火災原因調査関係書類などの外部情報。6日、岐阜県を通じて総務省から情報提供があり、流出が判明した。
・各務原市消防署業務資料流出について(お詫び)(各務原市)
http://www.city.kakamigahara.gifu.jp/new_topics/20060209115655.html
■前橋市消防本部、47名分の個人情報を含む調査書など流出
前橋市消防本部は7日、同市消防署勤務の男性消防司令補の私物パソコンから、計47名分の個人情報が流出したと発表した。流出したのは1999年6月から2005年3月の期間に司令補が処理した火災調査書や救助出動記表など計16件で、前橋、高崎、太田市などで起きた火災や事故の被災者、通報者などの住所や氏名などが記載されていた。6日夜、総務省から連絡を受けて流出が発覚。同市では職員が所属長らの許可を得ずに情報を持ち出すことを禁じているが、司令補は署長に報告をせずにデータを自宅に持ち帰っていたという。
・前橋市消防本部
http://www.city.maebashi.gunma.jp/ctg/18900007/18900007.html
■倉敷消防署、市民6名と職員118名の個人情報流出
倉敷市消防局は8日、倉敷消防署の男性職員の私物パソコンから、市民6名分の個人情報を含む火災調査書と、職員118名の氏名と住所を含む連絡網のデータが流出したと発表した。火災調査書は2004年に倉敷市で発生した火災に関するもので、被災者など6名分の住所や名前などが記載されていた。流出の時期は昨年の9月頃と見られている。倉敷消防局では公文書の持ち帰りは禁止されているが、同職員は自宅で仕事をするためにメールで当該データを私物パソコンに送っていたという。
・倉敷市消防局
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/fire119/
(2006/02/13 ネットセキュリティニュース)