Yahoo!オークションの偽サイトを開設して他人のIDとパスワードを盗み、不正に使用してネットオークションで品物を詐取したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと赤羽署は7日までに、千葉市稲毛区の無職の男(25歳)を不正アクセス禁止法違反および詐欺の容疑で再逮捕した。
調べによると、男は2004年3月から今年1月までの間、Yahoo!オークションを装ったフィッシングサイトを開設し、同オークションの出品者約5,500人にメールを送りつけて偽サイトに誘導。誤ってアクセスしたユーザー約500人から入手したIDとパスワードを使用し、オークションで商品券など約300件、合計金額約550万円分をだまし取ったとみられている。詐取した商品はオークションで転売し、商品の送り先には埼玉県戸田市の住居を居住者に無断で指定、勝手にポストから回収していたという。先月17日、詐取した商品を取りに来たところを建造物侵入の現行犯で逮捕された。
本件と同様にYahoo!の偽サイトを開設して他人のIDなどを入手し、昨年6月に不正アクセス禁止違反容疑などで逮捕された元会社員には、懲役1年10月、執行猶予4年の判決が東京地裁で下されている。
(2006/02/08 ネットセキュリティニュース)
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