ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)のウイルス感染による情報流出がまだ続いている。先週木曜日、松戸市、厚木署、備前市立小、中部電力などの流出をお知らせしたが、その後1週間足らずの間に新たに4件の流出が明らかになった。
■ 関西電力、社員の私物パソコンから発電所の業務情報流出
関電プラント(本店:大阪市北区)は2日、社員の私物パソコンから同社および顧客の業務情報が流出したと発表した。流出時期は1月24日以降で、火力発電所の研修関係資料、関西電力向けの設備点検報告書等が流出したという。流出資料には、同社および取引先の氏名や住所など個人情報が含まれていた。関電は昨年12月にも<a href=http://www.so-net.ne.jp/security/news/view.cgi?type=2&mode=bkno&no=464"target="blank">計2回の情報流出</a>を起こしており、昨年12月27日、原子力安全・保安院から厳重注意を受けていた。
・当社社員の個人所有パソコンからの業務情報流出について(関電プラント)
http://www.kanden-plant.co.jp/news/2005/news_060202.html
■西埼玉中央病院付属看護学校、学生の私物パソコンから患者情報流出
西埼玉中央病院付属看護学校(埼玉県所沢市)は3日、看護学生の私物パソコンから患者情報が流出したと発表した。学生は自宅のパソコンで看護実習記録等を作成しており、パソコンのウイルス感染によって当該ファイルが流出したもの。ファイルには入院患者15名分の情報が含まれており、一部には実名も記載されていた。1月31日に国から連絡で情報流出が発覚した。
・情報の流出についてのお詫び(西埼玉中央病院)
http://www.hosp.go.jp/~wsaitama/owabi/owabi_zyoho.html
■千葉県、副主幹の私物パソコンから行政文書流出
千葉県は県土整備部の出先機関に勤務する副主幹の私物パソコンから個人情報67件などを含む県の行政文書ファイル17個が流出したことを明らかにした。流出資料は副主幹が2002年度~2004年度まで在籍した機関から持ち出した2000~2002年度の行政文書。用地買収などに関する「補助金完了実績報告書」も含まれており、個人18名の氏名、28法人の名称や該当する土地の所在地、補償予定額などが記載されていた。個人情報の持ち出しは上司の許可があれば可能だが、副主幹は許可を得ていなかったという。千葉県では1月31日にも、<a href="http://www.so-net.ne.jp/security/news/view.cgi?type=2&no=507"target="blank">銚子郵便局で情報の流出</a>があったばかり。
・千葉県県土整備政策課
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/i_kensei/index.html
■神戸市立校2校、教師の私物パソコンから生徒情報流出
神戸市立高校教諭の夫と同市立擁護学校教諭の妻が自宅で共用していた私物パソコンから、2人が勤務する学校の生徒名簿43名分や修学旅行者名簿12名分など生徒約196名分の個人情報を含む書類が流出したことがわかった。流出資料には生徒の氏名や電話番号、旅券番号などが記載されていた。1月30日に文部科学省から連絡を受けて流出が発覚。流出の対象となる生徒の家庭には市教委が訪問し、保護者らに謝罪するという。
・神戸市教育委員会
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/57/
(2006/02/07 ネットセキュリティニュース)