シマンテックは17日、トレンドマイクロは19日、ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)の新型ウイルス「Exponny」の出現を伝え、注意を呼びかけた。シマンテックは「Trojan.Exponny」、トレンドマイクロは「TROJ_EXPONNY.A」と表記し、対応方法や駆除方法を公開している。
Exponny(エックスポニー/イーエックスポニー)は、いまWinnyのウイルスとして猛威をふるっているAntinny(アンティニー)よりもさらに悪質で、感染したパソコンのすべてのローカル・ドライブをWinnyの公開フォルダに設定する。つまり、ハードディスクが丸ごと公開され、Winnyユーザーなら誰でもダウンロードできる状態にしてしまう。
トレンドマイクロは「危険度」「ダメージ度」「感染力」とも「低」としているが、シマンテックは「被害状況」「感染力」は「低」としながらも、「リスクインパクト」は「高」と評価している。両社ともExponnyに対応した定義ファイルを公開しているので、対策ソフトを最新版にし、感染予防に心がけたい。
(2006/03/23 ネットセキュリティニュース)
■Trojan.Exponny(シマンテック)
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.exponny.html
■TROJ_EXPONNY.A(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=TROJ%5FEXPONNY%2EA