情報処理推進機構(IPA)は10日、Winny(ウィニー)を経由する情報流出が相次いでいることを受けて、緊急対策情報「Winnyによる情報漏えいを防止するために」を発表した。
この中でIPAは、報道はされないものの、中小企業や個人事業者、一般の個人ユーザーの情報も漏えいしており、情報漏えい問題を他人事と考えず自分に当てはめて考えることが重要だと指摘。具体的な対策として、パソコン利用のルールを定めておくなどの管理的対策のポイントや、重要情報にはアクセス制限を設けるなどの技術的対策のポイントを示している。また、ウイルス「W32/Antinny(アンティニー)」の感染を確認する方法と、情報の漏えいが発覚した場合の対処法についても述べている。
セキュリティベンダーのマカフィーも9日、Antinnyに注意するよう呼びかけた。同社は、Winnyを使うのであれば、Antinnyの侵入を防ぐためWinnyによるダウンロードファイルの拡張子を毎回確認する、Winny搭載マシンには個人情報は一切入れない、残さない、といった対策が最低限必要だとしている。また、トレンドマイクロも2日、個人や企業でのWinnyの利用には十分注意するようにと呼びかけている。
(2006/03/14 ネットセキュリティニュース)
■ Winnyによる情報漏えいを防止するために(IPA)
http://www.ipa.go.jp/security/topics/20060310_winny.html
■ ファイル共有ソフト、Winnyを悪用するウイルスAntinnyに注意(マカフィー)
http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_06a.asp?pr=06/03/09-1
■ ファイル交換ソフトWinny(ウィニー)による情報漏えいにご注意ください(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.com/jp/security/report/news/archive/2006/vnews060302.htm
■ セキュリティ関連ニュース
・Winnyの危険性を再警告~IPA、2月のウイルス・不正アクセス届出状況を公表(2006/03/08)