トレンドマイクロとシマンテックは、ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)のワーム型ウイルスAntinny(アンティニー)の新亜種を検出したとして、注意を呼びかけている。トレンドマイクロは「WORM_ANTINNY.BJ」、シマンテックは「W32.Antinny.BF」と表記し、対応方法や駆除方法を公開している。
このワームは、ファイル共有ソフトである「Winny」または「Share」の共有フォルダを経由して侵入。Winnyがインストールされているパソコンでは「Winny.exe」が保存されているフォルダの設定を、Shareががインストールされている場合は「folder.ini」というファイルの設定を改変する。同時に、感染パソコン内のすべての文書ファイル、Outlook Expressで使われている.DBXファイルを検索し、「Up」フォルダに設定。ファイル共有ネットワークのユーザーに公開してしまう。
トレンドマイクロは「危険度:低」「感染力:中」「ダメージ度:高」、シマンテックは「被害状況:低」「感染力:中」「リスクインパクト:中」と評価。両社とも最新のパターンファイルを公開している。
(2006/04/21 ネットセキュリティニュース)
■WORM_ANTINNY.BJ(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM%5FANTINNY%2EBJ
■W32.Antinny.BF(シマンテック)
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-w32.antinny.bf.html