NTT東日本は、同社東京支店の顧客情報の一部が流出し、手数料詐欺に利用されていた事件で、横浜地裁が12日、同社元販売代理店社員に対し、懲役2年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡したことを明らかにした。
元販売代理店社員は今年1月、不正入手した顧客情報を利用し同社から販売手数料を詐取したとして、神奈川県警に逮捕・起訴されていた。判決では、個人83件を含む87件の顧客情報を不正に入手し、虚偽の取次票を作成して同社に取り次ぎ、販売手数料約82万円を詐取したと認定されている。
当該顧客情報には、氏名(会社名)、住所、電話番号、注文サービス種別、契約開始日が含まれていた。警察の捜査と同社の社内調査により、同社東京支店のグループ会社に勤務していた人材派遣社員2名が、2003年10月~翌年6月にかけて犯人に顧客情報を渡していたことが判明している。
同社は、流出した顧客情報が本件以外では使われなかったことが確認されているといい、二次被害の可能性はないとしている。
(2006/04/17 ネットセキュリティニュース)
■弊社元販売代理店社員による詐欺事件に伴うお客様情報の流出に関するお詫びとお知らせ(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/important/information/060412/