ひと頃の様な深刻な内容は少なくなったものの、Winny(ウィニー)のウイルス感染による情報流出は、相変わらず後を絶たない。協和エクシオからは顧客情報が、枚方寝屋川消防組合からは、自主防火組織の訓練文書などの流出が報告された。
■協和エクシオ、顧客情報93件を含む業務資料が流出
電気通信設備の協和エクシオ(本社:東京都渋谷区)は22日、社員が自宅で使用している私有パソコンから、顧客情報93件を含む業務資料が流出していたことが19日に判明したと発表した。
同社によると、流出したのは個人79名と取引先14社の顧客情報。同社社員が業務上必要なデータを私有パソコンに保存し自宅で作業していたところ、ウイルスに感染しWinnyネット上に流出したという。
同社は、内部情報や顧客情報の外部持ち出しを禁止を再徹底するとともに、全社員の個人所有のパソコンについてもファイル交換ソフトの削除チェックを行うとしている。
・「Winny」による個人情報等の流出について(協和エクシオ)
http://www.exeo.co.jp/news/news20060522_1.html
■枚方寝屋川消防組合、自主防火組織の訓練文書など流出
大阪府枚方市、寝屋川市を管轄する枚方寝屋川消防組合の消防司令長の自宅のパソコンから、市民ら91名の個人情報を含む業務文書が流出していたことが17日、総務省からの指摘で明らかになった。
同組合によると、流出したのは昨年までに行われた自主防災組織の訓練に関する文書と、消火活動などで表彰された市民に関する文書。枚方消防署の消防司令長が自宅で仕事をするために持ち帰り保存していたもので、文書には管内の市民59名と職員32名の住所、氏名、生年月日などが記載されていた。
同組合では、業務情報の持ち出しは禁止しており、私有パソコンの業務利用に関しても禁止の方向で検討しているという。
・枚方寝屋川消防組合
http://www.hirane119.jp/
(2006/05/30 ネットセキュリティニュース)