ファイル共有ソフトのWinny(ウィニー)を通じて、国土交通省職員の電子メールアドレス約1,800名分が、大阪府貝塚市消防本部から121名分の個人情報が流出した。
■国交省、職員のメールアドレス約1,800名分流出
国土交通省は2日、同省の職員約1,800名のメールアドレスリストが流出したと発表した。リストには職員の氏名と、旧建設省から国交省に省再編した際の新旧メールアドレス、当時の所属部署が記載されている。秘密保持が必要な行政情報は含まれていない。
同省を退職して自治体に派遣された職員の私有パソコンがWinnyウイルスに感染し、昨年の秋に他の情報とともに流出したと見られる。本件を受けて同省は、今後は出向者に対しても同省関連情報の管理の徹底を求めるとしている。国交省では今年5月に、研修参加者の個人情報がWinnyを介して流出している。
・ファイル共有ソフトWinnyによる情報の流出について(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/01/010602_2_.html
・国土交通省、Winnyのウイルス感染で研修参加者44人の連絡先リスト流出(ネットセキュリティニュース)
http://www.so-net.ne.jp/security/news/view.cgi?type=2&no=640
■大阪府貝塚市消防本部、独居老人名簿など121名分流出
大阪府貝塚市消防本部は2日、同市内の独居老人41名分の個人情報や同消防本部の職員80名分の個人情報が流出したと発表した。独居老人の流出情報は防火診断事業の対象者名簿の一部で、氏名や住所、電話番号などが含まれる。職員名簿は2001年度の人事資料で、氏名と生年月日などが記載されている。
同市消防署の男性消防士が自宅で仕事をするためにファイルを私有パソコンに保存。同パソコンが、Winnyウイルスに感染して流出した。2006年5月末に総務省から指摘を受けて流出が発覚した。
・貝塚消防
http://www.city.kaizuka.lg.jp/shobo/index.htm
(2006/06/05 ネットセキュリティニュース)