日本マクドナルド(東京都新宿区)は13日、同社のキャンペーン賞品としたMP3プレーヤーを、パソコンにウイルスを感染させる恐れがあるとして、全品回収すると発表した。
問題となっているMP3プレーヤーは、同社が8月に実施した「GET!MP3/MP3が当たる!」キャンペーンの賞品で、先月29日以降に当選者10,000名に送付された。この一部に、パソコンに接続すると、ウイルスに感染させてしまうプログラムを含んだMP3プレーヤーが見つかったという。
感染の恐れがあるウイルスは「WORM_QQPASS.ADH」というトロイの木馬型ウイルス。Windowsに感染後、感染をさらに広げるためのワーム活動や情報漏えい活動などを行なうが、見た目では感染したかどうかの判別がつかないため、ウイルスチェックを実行して確認しなければならない。また、このMP3プレーヤーをパソコンに接続してしまった場合は、接続以降に使用したその他のリムーバブルメディアについても、忘れずにウイルスチェックを行なう必要がある。
同社ではすべての対象者に電話で連絡するとともに、専用の問い合わせ事務局を設置、22日までは24時間体制で電話も受け付けるとしている。ウイルスチェックおよび駆除ツールは同社WEBサイトから利用することができる。
(2006/10/16 ネットセキュリティニュース)
■弊社キャンペーン賞品「MP3プレーヤー」のウイルス感染に関して(日本マクドナルドホールディングス)
http://www.mcd-holdings.co.jp/news/2006/release-061013.html
■キャンペーン賞品「MP3プレーヤー」のウイルス感染に関するお詫びとお願い(日本マクドナルド)
http://www.mcdonalds.co.jp/whatsnew/release/20061013/index.html
■WORM_QQPASS.ADH(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_QQPASS.ADH