財団法人日本漢字能力検定協会(本部:京都市下京区)は2日、10月29日に実施した「平成18年度第2回 漢字能力検定」の2級の問題と解答の一部が、事前にインターネット上の掲示板「2ちゃんねる」に流出していたと発表した。同協会では、10月28日以前に検定問題を入手した人物が書き込んだと見て調査している。
流出したのは同検定2級「四字熟語」の穴埋め問題と正解の一部で、同検定の満点200点のうち「面目躍如」や「厚顔無恥」など10問20点分。同28日に当該問題で伏せた2文字を埋めた形で「2ちゃんねる」に掲載された。同30日に協会に匿名のメールによる指摘があり、流出が発覚した。同検定2級試験は全国約2,000会場で実施され、約3万4,000人が受験している。
同協会では、事前に流出した問題の得点を無効とし、検定の満点を規定の200点から180点に変更して合否を判定する。また、同検定の受験者全員に対し、来年2月4日に実施される第3回検定およびコンピュータを使って毎日受験できる「漢検CBT」により、希望に応じて無料で再受験できるとした。満点を引き下げた基準で合格した受験者も同様に再受験できる。
(2006/11/06 ネットセキュリティニュース)
■平成18年度第2回検定における2級問題流出に係る対応について[PDF](日本漢字能力検定協会)
http://www.kanken.or.jp/20061101.pdf