ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」や「Share(シェア、シャレ)」を介した情報流出事故3件が明らかとなった。ケーブルテレビ事業者と不動産取引業者からは顧客の個人情報が、また、大阪府内の市立小学校2校からは児童の個人情報が流出した。
■八王子テレメディア、Shareのウイルス感染で顧客情報1万8,639件流出
ケーブルテレビ事業を行う八王子テレメディア(東京都八王子市)は14日、顧客の個人情報1万8,639件が外部に流出していたと発表した。11日ごろにShareのウイルス感染によりネット上に流出したもので、同社によると、流出したのは今年6月25日までに同社のインターネット接続サービスに登録した顧客の氏名、住所、電話番号、ユーザID、@nifty-ID、メールアドレスなど。退会者、工事前解約者の情報も含まれている。流出の原因は7月に退職した契約社員による持ち出しで、同社では手段や時期について、現在確認作業を進めている。
・お客様情報の流出に関するお知らせとお詫び(八王子テレメディア)
http://www.htmnet.ne.jp/news_detail/1185902_3078.html
■センチュリー21、Winnyのウイルス感染で顧客情報流出
不動産取引業のセンチュリー21(本社:東京都港区)は8日、フランチャイズ加盟店の西村不動産(東京都練馬区)から、顧客の情報がネットを通じて流出したと発表した。先月16日頃にウイルスに感染しWinnyネットワーク上に流出していたもので、西村不動産では該当する顧客および流出情報の特定を急いでいる。また両社は、第三者によって当該情報が不正に利用された事実はないとしている。
・フランチャイズ加盟店からのお客様情報の流失について[PDF](センチュリー21)
http://www.century21.jp/company/news/pdf/061108.pdf
・個人情報の流出に関するお詫び
http://www.nsfd.co.jp/owabi.htm
■Winnyのウイルス感染で池田市と豊中市の小学生69名分の成績など流出
大阪府池田市、同豊中市両教育委員会は10日、池田市立呉服小学校と、豊中市立大池小学校の児童の個人情報がネット上に流出したと発表した。発表によると、大池小学校に勤務している男性臨時講師(30歳)の自宅パソコンがウイルスに感染し、保存していた情報がWinnyを通じて流出。今月7日、文部科学省からの連絡で判明した。流出した個人情報は、同講師が昨年度担任した呉服小学校の現6年生30名の氏名や電話番号、通知票の下書きと、今年度担任している大池小学校2年生39名の当番表など。
・お詫び 個人情報流出について(池田市立呉服小学校)
http://www.school.ikeda.osaka.jp/kureha-es/koucho/1110.html
・池田市教育委員会
http://www.school.ikeda.osaka.jp/
・豊中市教育委員会
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/toyonaka/kyoiku/
(2006/11/15 ネットセキュリティニュース)