久留米大学病院(福岡県久留米市)の外来患者771名分の個人情報が、インターネットの掲示板に掲載されていたことが26日、分かった。
流出したのは、来月2日に開始を予定している院外処方せんの発行に伴い、かかりつけの薬局を事前に登録した患者771名分のカナ氏名、生年月日、性別、かかりつけ薬局、診察券IDを記載した一覧表。ファイルが投稿できるネット掲示板に24日昼過ぎ、久留米三井薬剤師会(福岡県久留米市)のずさんな情報管理を非難するメッセージとともに、PDFファイルの形で投稿されていた。
同院と久留米三井薬剤師会は20日、431名分のリストがネット掲示板に流出したと発表していた。20日公表分は、別のネット掲示板に15日に投稿されていたもので、今回の流出情報には新たに340名分が追加されていた。
医師が処方せんを発行し、街の薬局など調剤してもらうことを医薬分業といい、そのための処方せんを院外処方せん、病院に設置したFAXコーナーから院外処方せんを直接薬局に送る方式をFAX分業と呼んでいる。流出したのは、このFAX分業のための登録情報なのだが、FAX分業の是非をめぐっては対立する意見も多く、今回の導入にあたっても一部で摩擦が生じていた。
(2007/03/28 ネットセキュリティニュース)
■久留米大学病院
http://www.hosp.kurume-u.ac.jp/index.html
■久留米三井薬剤師会
http://www.kmpa.or.jp/