洋菓子の不二家(本社:東京都中央区)のHPで公開されたPDFファイル中に、非公開にするはずの個人名4人分が含まれ、操作次第で閲覧可能な状態にあったことが、編集部の調べで3日、わかった。
当該ファイルは、不二家がケーキの生クリームに消費期限切れの牛乳を使用するなど、品質管理に問題があった不祥事で、同社が社外に設置した「信頼回復対策会議」がまとめた最終報告書の資料の一部。同資料には、TBSが「みのもんた朝ズバッ!」で、不二家問題について「賞味期限が切れたチョコレートを包装し直したり、溶かし直して再利用していた」と、不正確な報道を行ったことに関する公開資料が含まれていた。
同社は先月30日に開いた記者会見で、この報告書を使用して同局の捏造の疑いを指摘。3日夕方、同報告書を同社のHPに掲載した。このとき作成したPDFファイルで、非公開とするはずの両社の担当者名を他の文字に置き換えず、黒く塗りつぶした。このため、Adobe Readerで操作すると、誰でも塗りつぶしたはずの個人名が閲覧できる状態になっていた。当該ファイルは4日昼ごろ、修正版に差し替えられた。
(2007/04/05 ネットセキュリティニュース)
■第2回「信頼回復対策会議最終報告」記者会見(不二家)
http://www.fujiya-peko.co.jp/release/index34.html