個人情報を含んだ業務情報の流出が、2件明らかとなった。どちらもファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を介した流出で、鳥取県観光事業団からは職員に関する情報のほか、一般の人の情報も流出している。
■ 鳥取県観光事業団、「とっとり花回廊」内部資料や個人情報104名分流出
鳥取県観光事業団(本部:鳥取県鳥取市)は15日、同事業団が運営するとっとり花回廊(鳥取県南部町)の男性職員(32歳)が所有するパソコンから、個人情報を含む内部資料がWinnyを介して流出したと発表した。流出したのは当該職員が2002~05年度に自宅パソコンへ保存したデータで、2003年度職員25名の氏名や、給与額、花回廊主催の旅行に参加した一般の人10名の氏名などを含んでいる。10日、県に総務省から指摘があり、流出が明らかとなった。職員は、昨年10月、当該パソコンへWinnyをインストールしていた。
・鳥取県観光事業団
http://park19.wakwak.com/~tottori-kanko/
■ NTTラーニングシステムズ、委託先から業務情報流出
情報通信事業を手がけるNTTラーニングシステムズ(本社:東京都港区)は15日、同社がコンテンツ制作を委託しているコム社(東京都目黒区)の元社員の私用パソコンから、業務用メール13通が流出したと発表した。メールには、同社やコム社社員の氏名、電話番号、会社名、メールアドレス16名分が含まれていた。顧客情報は含まれていない。当該元社員は、Winnyがインストールされた自宅の私用パソコンで業務用メールを受信し、業務を行っていた。元社員は2006年11月にコム社を退社した後も業務用メールを削除しておらず、当該パソコンがウイルス感染したために情報が流出した。
・委託先会社におけるPCウィルス感染に伴う業務メールの流出について(エヌ・ティ・ティ ラーニングシステムズ)
http://www.nttls.co.jp/topics/2007/070515_2.html
(2007/05/17 ネットセキュリティニュース)