セキュリティベンダー各社などは現地時間6日までに、Microsoft Internet Explorerに2件の未修正の脆弱性が見つかったと発表した。IE6とIE7が影響を受ける。
1件はWebサイトを移動する際に競合が起こり、クロスドメインのセキュリティモデルを回避することが可能となるもので、Webサイトに細工を施して悪用される。
もう1件は "location" DOMオブジェクトのハンドリングエラーによる脆弱性で、悪用されるとURLアドレスバーに偽のURLが表示され、悪意あるサイトに誘導されるおそれがある。
いずれの脆弱性も悪用されると、Webサイトを提供する側がユーザーを識別する情報などを含むCookieを盗まれるおそれがある。
US-CERTは不審なリンクをクリックしないよう呼びかけている。また、JavaScriprtを働かなくすることで、現象を回避できるとしている。
(2007/06/07 ネットセキュリティニュース)
■Microsoft Internet Explorer Web Page Navigation Cross Domain Scripting Vulnerability[英文](FrSIRT)
http://www.frsirt.com/english/advisories/2007/2064
■・Internet Explorer Page Loading Race Condition and URL Spoofing[英文](Secunia)
http://secunia.com/advisories/25564/
■Microsoft Internet Explorer cross-domain vulnerability[英文](US-CERT)
http://www.kb.cert.org/vuls/id/471361