ファイル共有ソフト(P2Pソフト)のWinny(ウィニー)やShare(シャレ、シェア)を介して情報を流出させた公務員や教諭、その上司に対する処分が発表された。
■鹿児島県、Shareを介しわいせつ動画等を流出させた職員を減給処分
鹿児島県は8日、Shareのウイルス感染により自分自身が映ったわいせつな動画等を流出させた20歳代の男性職員を、信用を失墜させる行為を行ったとして減給10分の1(2月)の懲戒処分にしたと発表した。当該情報が流出したのは4月24日頃。流出情報から、当該職員が水産物の密漁や、違法なダウンロード行為をしていたのではないかという疑いをもたれたこともあって、本件についてはインターネットの掲示板に多数の書き込みがされたほか、複数の週刊誌でも取り上げられた。
・県職員の懲戒処分について(人事課)(鹿児島県)
http://www.pref.kagoshima.jp/kensei/kiko/jinji/shobun.html
■福岡市教育委員会、Winnyを介し生徒の個人情報を流出させた男性教諭を戒告処分
福岡市教育委員会は5日、Winnyのウイルス感染により生徒の個人情報を流出させた中学校の男性教諭(50歳)に対し、同日、戒告の懲戒処分を行なったと発表した。教諭は2005年4月頃、住所、氏名、電話番号、保護者連絡先や成績等、生徒206名分の個人情報を自宅のパソコンからネット上に流出させた。また同教育委員会は、管理監督職員に対する措置として、当該教諭の所属学校長(52歳、男性)に厳重注意を行った。
・職員の懲戒処分等について(福岡市教育委員会)
http://www.city.fukuoka.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC02022&WIT_oid=h91zQlY908fZC6ZQzvOkZXa91E90jbpi
■春日部市、Shareを介して市民の個人情報を流出させた職員と関係者を処分
埼玉県春日部市は4月26日、Shareのウイルス感染により同市の国民健康保険情報等を自宅パソコンからネット上に流出させた男性主任職員(33歳)を、懲戒処分(停職2月)としたことを明らかにした。処分が行われたのは4月24日。職員は3月11日、2000年度分から2006年度分までの国民健康保険情報等のデータ約1万1,000件を流出させた。また同市は、当該職員が2000年度から2006年度まで在籍した課の上司で、管理監督責任を負う立場にあった者11人について、訓告(6人)、文書による厳重注意(1人)、口頭厳重注意(3人)、口頭注意(1人)の措置とした。
・「国民健康保険情報等が流出した件」に伴う関係職員の処分等について(春日部市)
http://www.city.kasukabe.lg.jp/public/info01.nsf/0/291DAA9EE6C51AD7492572C70021A7BA/
(2007/06/12 ネットセキュリティニュース)
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