福山市民病院は3日、同院の内科に勤務する男性医師(28歳)の私有パソコンから、ファイル共有ソフトのWinny(ウィニー)を介し、患者の個人情報約200名分がネット上に流出したと発表した。同時に、同医師が2005年5月から今年3月まで勤務していた香川県立中央病院の患者の個人情報299名分も流出したと見られており、流出情報は2病院合計で約500名分に上る。
同医師は、今年6月28日に開催された研究会の発表に利用するため、当該データを持ち帰って自宅の私有パソコンに保存。同パソコンがWinnyのウイルスに感染し、当該情報が流出した。このパソコンには同医師が県立中央病院から退職時に持ち出した患者情報も含まれていた。県立中央病院では患者の個人情報の持ち出しを規定で禁止していた。
流出情報は患者名、年齢、入退院日、病名などの診断情報。福山市民病院が7月3日の午後に外部からの連絡を受けて内部調査し、流出の事実が明らかになった。
市民病院では再発防止のために、患者の個人情報の取り扱いと法令の遵守を徹底するとしている。県立中央病院は当該患者および家族に電話で謝罪するとともに、職員に対して情報管理の徹底を図るとしている。
(2007/07/05 ネットセキュリティニュース)
■香川県
http://www.pref.kagawa.jp/
■香川県立中央病院
http://www.chp-kagawa.jp/
■患者さまの個人情報流出についてのおわび(福山市民病院)
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/shimin-byouin/topics/topics-1.html#topics1-070703