ブログや掲示板などの書き込みが、当人や周囲を巻き込んだ大騒動へと発展するケースが後を絶たない。
今月18日、男子大学生が駅の改札で彼女の後ろにくっつき、1人分の料金で改札を通り抜けようとしたことをmixiの日記に書き込んだ。行為は未遂に終わったものの、疑った駅員に罵声を浴びせるなどしていたため、翌日には早くもネット掲示板で話題騒然。当該学生の個人情報とともに、日記に書かれていた過去の悪行が次々に発掘され、翌週には100を越えるスレッドが立つ「祭り」状態となった。
当該学生はmixiを退会し書き込みは消えたものの、「祭り」は終わる気配すら見せず、学生が通う大学や就職内定先の企業には電話やメールが殺到。近所にはビラがまかれるなどの異常事態へと発展してしまった。
埼玉大学(さいたま市桜区)は23日、ブログや掲示板などで大学生が虚偽を含む不正行為などの体験談を不用意に書き込んだことで、当該大学に厳しい批判の声が寄せられるケースが目立っているとして、在学生に注意を呼びかける告知を同学ホームページに掲載した。告知は、インターネットは不特定多数が閲覧可能であり、書き込み内容によっては予想外の誤解を与え、さらには違法行為と判断されて他人や団体に多大な被害を及ぼす可能性があると述べ、学生に軽率な書き込みをしないよう注意を呼びかけている。
(2007/08/27 ネットセキュリティニュース)
■インターネットブログ等への書き込み注意について(埼玉大学)
http://www.saitama-u.ac.jp/student/20070823.html
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