アップデイト(本社:東京都渋谷区)のマーケティングリサーチ機関「モバイルマーケティングデータ研究所」は26日、「学校裏サイト」に関する実態調査結果を公表した。調査は、モバイル系のポータルサイトやコミュニティーサイトなど16社、20サイトを通じ、アンケート方式で実施。有効回答数は1万6,682人。
学校裏サイトは、中学や高校が運営する公式サイトとは別に立ち上げられた、各校の非公式掲示板やブログなどのサイト。主に携帯サイトとして運営され生徒らによる情報交換の場として利用される一方、誹謗中傷が書き込まれたり、わいせつ画像が投稿など、いじめや犯罪の温床になっているとして社会問題化している。
調査では、学校裏サイトを知っている学生は40.0%と、一般の28.5%に比べて高い値を示している。知ったきっかけは、学生の74.2%が友人、一般の53.8%がテレビと答え、口コミで広がる学生とメディアの情報で知った一般という傾向がうかがえる。
学生の12.9%は、学校裏サイトの利用経験があり、うち43.6%が現在も利用。現在利用者の27.0%は毎日利用しており、週1回以上の利用者は78.4%に上る。利用目的はもっぱら、暇つぶし(77.3%)や噂話(62.5%)だという。
不愉快な思いは利用経験者の84.6%が経験しており、荒らし(44.2%)、教師への悪口や不満(39.3%)、個人情報が出ていた(32.0%)などの内容が上位を占める一方、噂話による不愉快な経験は4.0%にとどまる。
利用経験者の75.7%は、学校裏サイトが問題視されていることを知っており、76.3%は問題があると回答。問題点については、81.8%が「各個人のマナーの問題だと思う」と答えている。
(2007/08/01 ネットセキュリティニュース)
■学校裏サイトに関する実態調査(MMD研究所)
http://mmd.up-date.ne.jp/2007/07/post_18.html
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