情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は2日、7月の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。報告の冒頭「今月の呼びかけ」では、親子でパソコンの利用法やセキュリティ対策を話し合うよう呼びかけている。
IPAには、子供がインターネットを利用し、アダルトサイトや出会い系サイトなどの有害サイトに興味本位で接続してパソコンに請求書を表示する不正プログラムが埋め込まれてしまう、いわゆる「ワンクリック不正請求」が相次いで寄せられている。
IPAでは対策として、ウイルス対策ソフトの導入とパターンファイルの更新、OSやアプリケーションソフトの定期的アップデートのほか、有害サイトに行かないこと、有害サイト内の写真や動画を安易にクリックしないことをあげている。
また、3月の同届出状況で呼びかけたように、有害サイト内の写真などをクリックしてセキュリティの警告画面が表示された場合は、安易に無視をせずに内容を確認し、不正プログラムのダウンロードを防止するよう注意を喚起している。
さらに最善の予防策として、パソコンにフィルタリングソフトやプロバイダが提供するフィルタリングサービスを導入して、インターネット上の有害サイトにアクセスできないようにすることを推奨している。
万が一被害にあった場合の解決策としては、パソコンを初期化することや、OSがMicrosoft Windows XPであれば、「システムの復元」機能で、請求書が表示される以前の状態にシステムを戻してみることを勧めている。
そのほか、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のパスワードとメールアドレスを勝手に変更された例をあげ、定期的にパスワードを変更するよう警告している。
(2007/08/06 ネットセキュリティニュース)
■コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[7月分および上半期]について(IPA)
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/08outline.html
【関連記事:IPA】
■コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[5月分]について
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/06outline.html
■コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[3月分および第1四半期]についてhttp://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/04outline.html
■コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[1月分]について
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/02outline.html
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