ロジテックは20日、同社の2.5型外付けハードディスクユニットの一部にウイルスが混入していることを発表した。該当する製品は、2007年12月10日以前に同社から出荷した、LHD-PSA120U2SV(2000台)とLHD-PSA160U2SV(1000台)。同社のリリースページで公開されている製品のシリアル番号帯に合致するものが該当する製品となる。
同社は、該当製品の使用者に対し、ウイルス対策ソフトによる検出・駆除を実施するよう呼びかけるとともに、問い合わせ窓口を設置して該当製品の回収と交換を始めている。
混入していたのは、リムーバブルメディアを介して感染を広げるワーム(シマンテック名:W32.Drom)で、Windowsの自動実行機能を悪用して自動実行しようとするもの。実行すると、他の悪質なプログラムをダウンロード・実行し、オンラインゲームのアカウントを盗みとられる可能性がある。
2007年12月5日以降の定義ファイルが適用されたセキュリティソフトで検出され、検出されるファイル名は、シマンテックとトレンドマイクロでは「Ghost.pif」、マカフィーでは「GHOST.PIF」となっている。
該当する製品を使用した場合、該当の外付けハードディスクユニットだけでなく、使用した他のデバイスにも感染しているおそれがある。ウイルス対策ソフトを最新定義ファイルにアップデートし、すべてのファイルを対象としてスキャンすることをお勧めする。
ロジテックの外付けHDDの一部には、今年1月にもウイルス混入事故が発生している。
(2007/12/21 ネットセキュリティニュース)
■「LHD-PSAシリーズ」ウイルス混入のお詫びとウイルス対策のご案内(ロジテック)
http://www.logitec.co.jp/cgi-bin/qa/qa.cgi?id=0897#Chapter1
【ウイルス情報】
・W32.Drom(シマンテック)
http://www.symantec.com/ja/jp/business/security_response/writeup.jsp?docid=2007-052305-2411-99