鳥取県智頭町商工会は26日、商工会がホームページ(HP)で実施したプレゼントの応募者情報1,864件、1,565名分がインターネット上に流出したと発表した。同商工会は25日までに削除作業を完了し事実を公表したが、一部に見落としがあり、公表後も9名分の応募者情報の一部が検索サイトで閲覧できる状態だった。
同商工会によると、流出したのは2004年7月から2006年7月にかけて実施した5回のプレゼント企画に応募した、のべ1,864名分の氏名や年齢、メールアドレスなどで、第1回分の応募者457名に関しては住所も含まれていた。
HP上で受け付けたこれら応募者情報は、サーバーの公開ディレクトリ上に適切なアクセス制限を設定しない状態で保存されていたため、Yahoo!の検索エンジンが情報を収集。今月13日から15日にかけて4人の応募者から、検索すると応募者情報が出てくるとのメールが届き発覚した。同商工会は、17日にサーバー上のファイルを削除するとともに、Yahoo!に削除を依頼。25日に削除が完了し、翌日、応募者全員に文書やメールで謝罪するとともに公表を行った。
同日、編集部で確認したところ削除漏れが一部あり、検索結果の10件に9名分の氏名とメールアドレスが表示されていたため同商工会に連絡。28日に残りも全て削除された。
HPからの情報流出は、編集部が把握しているだけでも今年1年間で50件あまりあり、その大半が誰にでも閲覧可能な状態になっていたというもの。その結果、検索エンジンに情報が収集され、検索サイトを通じて発覚するというケースも多く見受けられ、今月に入ってからは公表後の削除漏れも立て続けに起きている。
(2007/12/28 ネットセキュリティニュース)