ウィルコムおよびウィルコム沖縄は18日、有害サイトへのアクセスを制限する「フィルタリングサービス」の利用促進に関する具体策を発表した。同社を含む携帯電話・PHS事業者4社は昨年12月、親権者が不要と申し出ない限り未成年者の携帯にフィルタリングサービスを原則適用する、という方針を発表していた。
同社では、昨年10月より「有害サイトアクセス制限サービス」の提供を開始しているが、今年2月からは、新規契約者が未成年の場合、親権者が不要と申し出ない限りフィルタリングサービスが自動的に適用されることになる。また3月からは、契約者が成人であっても利用するのが18歳未満と確認できた場合、同様の措置がとられる。
現在フィルタリングサービスを利用していない既存の契約者に対しては、契約者が18歳未満の場合、請求書同封物、ホームページ、ダイレクトメールなどを通じて案内し、親権者にフィルタリングサービス利用の意思確認を行う。また、成人の契約者に対しても、実際の利用者が18歳未満であるかどうかを確認し、当てはまる場合はフィルタリングサービス利用の意思確認を行う。
フィルタリングにはホワイトリスト方式とブラックリスト方式がある。前者はあらかじめチェックして安全とわかっているサイトのみ閲覧を許す方式で、後者はデータベースに基づいて有害なサイトへのアクセスをブロックする方式。ホワイトリスト方式のほうがより確実なフィルタリングといえる。
先行して具体策を発表したNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、KDDI各社は、ホワイトリスト方式とブラックリスト方式を選択できる取り組みを進めているが、ウィルコムは、ネットスター社の基準により有害サイトへのアクセスを制限するブラックリスト方式をとっている。
(2008/01/21 ネットセキュリティニュース)
■「有害サイトアクセス制限サービス」(フィルタリングサービス)の更なる取り組みについて(ウィルコム)
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2008/01/18/
■有害サイトアクセス制限サービス(ウィルコム)
http://www.willcom-inc.com/ja/service/filtering/index.html
■携帯電話でのフィルタリングサービス(ネットスター)
http://www.netstar-inc.com/product/mobile.html