北陸電力(本店:富山県富山市)の風力発電に関する資料が、業務委託先である鹿島建設(本社:東京都港区)の社員の私有パソコンからファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を介して、インターネット上に流出したことが5日、両社の発表で明らかになった。
流出した情報は、北陸電力子会社の日本海発電(富山県富山市)が2007年秋に着工した福浦風力発電所(石川県志賀町)に関する資料で、鹿島建設が2003年に作成した発電量予測に関する打合わせ資料の下書きのうち、表紙と目次、位置図のA4版3枚分が含まれている。顧客の情報や電力の供給に影響を与える機密情報の流出は確認されていない。
鹿島建設の社員が業務に使用していた私有パソコンがウイルスに感染し、当該情報がWinnyのネットワーク上に流出したものとみられる。鹿島建設では私有パソコンで業務情報を扱うことを禁止している。
北陸電力では、一昨年12月に同社社員の私有パソコンから火力発電所に関する業務情報が、昨年8月に志賀原子力発電所(石川県志賀町)の工事関係情報が、いずれもWinnyを介して流出している。
(2008/03/07 ネットセキュリティニュース)
■業務委託先からの当社風力発電に関する情報の流出について[PDF](北陸電力)
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/08030502.pdf
■個人所有パソコンのウィルス感染による情報の流出について[PDF](鹿島建設)
http://www.kajima.co.jp/news/info/20080305.html