ウイルス感染によるファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を介した情報流出が2件、明らかになった。新潟県柏崎市では児童の成績などが、佐賀県唐津市では消防職員の住所録などがインターネット上に流出した。
■新潟県柏崎市立小学校、教諭のパソコンから児童の成績など流出
柏崎市教育委員会は21日、市立小学校教諭のパソコンから児童の成績などがインターネット上に流出したと発表した。
市教委によると、流出したのは教諭が先月まで勤務していた市内の別の小学校の児童6名の名簿や成績など。教諭が自宅の私有パソコンに保存していたところ、今月18日にウイルスに感染しWinnyネットワーク上に流出。20日午後8時過ぎにネット掲示板に流出情報が書き込まれ、8時半過ぎには流出を知らせる匿名のFAXが前任校に寄せられていた。
21日朝、出勤してきた学校職員がFAXを確認し市教委に通報。関係者の聞き取りで、流出が明らかになった。市教委は、実際に流出した情報の内容について確認できておらず、調査を進めるとしている。
・個人情報流出にかかわるお詫び(柏崎市)
http://www.city.kashiwazaki.niigata.jp/webapps/info/info_detail.jsp?sectionid=287&partid=23&contentsid=2
■佐賀県唐津市消防本部、職員のパソコンから住所録など流出
佐賀県唐津市は18日、同市消防本部職員のパソコンから、職員の住所録や業務情報がインターネット上に流出したと発表した。
同本部などによると、流出したのは職員が年賀状の宛て名書きに使うために持ち出した、2005年当時の市消防本部の職員172名の住所録と、パソコンが配備される以前の2001年当時に作成した救助訓練の計画書などで、市民の個人情報は含まれていない。職員が自宅のパソコンに保存していたところ、ウイルスに感染しWinnyネットワーク上に流出。今月8日にネット掲示板に流出情報が書き込まれ、10日に総務省からの指摘で発覚した。
・唐津市
http://www.city.karatsu.lg.jp/
(2008/4/23 ネットセキュリティニュース)