コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は19日、無料ショッピングモールに出店し、海賊版ソフトを販売していた愛知県の男(51歳)が逮捕されたことを公表した。
男は14日、ジャストシステムの「JUST Suite 2008」を無断複製したDVD-R1枚を販売目的で所持していたとして、著作権法違反の容疑で警視庁本所署に逮捕され、16日に東京地検に送致された。
調べによると、男は生活費を稼ぐ目的で2004年秋頃に海賊版販売を開始。2005年に一時休止し、今年1月から本格的に販売を再開した。インターネットオークションを通じて海賊版を入手し、これを「マスター」ソフトとして海賊版を作成。無料登録で利用できるインターネットショッピングモールに「激安の殿堂 ソフト王国」と称する店を出し、販売していた。複数のメールマガジンやネット掲示板を使って自店の広告を行っていたという。
品揃えは73種類に及び、値段は1本1,000円~16,000円。正規販売価格25,000円の「JUST Suite 2008」も6,000円で販売されていた。破格の安値であることについては、これらのソフトが「企業や学校内で複製が許可されている」もので、「倒産企業等からの複製済み流出分等を買い付け販売している」などと虚偽の説明をしていた。
当該店を本所署の署員がサイバーパトロールで発見。ACCSを通じて権利者に連絡し、逮捕に至った。警察は、これまでに約500枚の海賊版を販売し、約320万円を売り上げ、約100万円を儲けていたとみて捜査を進めている。また、男がオートデスクインクが著作権をもつソフトの海賊版を販売目的で所持していたことも確認されており、同社も告訴を予定しているという。
(2008/05/20 ネットセキュリティニュース)
■自作サイトを通じて海賊版を販売、男性を逮捕 (ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/news/news080519.html