■山陽小野田市民病院の元勤務医の自宅PCから患者情報
山陽小野田市民病院(山口県山陽小野田市)の元勤務医の自宅パソコンから、ファイル共有ソフトのWinny(ウィニー)を介して、患者情報がインターネット上に大量に流出した可能性があることがわかった。
同市病院局が1日に発表したところによると、8月30日に、ネット掲示板「2ちゃんねる」に漏えい情報が掲載されているとの匿名電話があった。調べたとこ
ろ、山陽中央総合病院(現在は山陽小野田市民病院に統合)の情報が漏えいしていることを示唆する書き込みと、画像投稿サイトに投稿された流出物の画像のリ
ンクが同29日付けで掲載されていた。
この投稿サイトの画像は、同病院で2002年に作成された院内感染情報レポートや、同医師が現在勤務する病院(山口県外)で2006年に執刀した手術記録であることが判明した。画像では患者の氏名など個人情報に当たる部分は消されている。
同医師は2005年に退職するまで30年以上同病院に勤務しており、担当患者の手術記録などを私用パソコンに保存していたとみられる。今回の情報流出は今年7月とみられるが、当該パソコンは現在故障中で、流出情報の詳細はまだ把握できていない。
同病院は調査を進め、個人情報の漏えいが確認されれば、謝罪を行いたいとしている。
・山陽小野田市病院
http://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/hospital/o_hosp/mnj_hospital.htm
・山陽小野田市
http://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/
■三重県、東員町神田小教頭を懲戒処分~私有パソコンから児童の個人情報流出で
三重県は3日付けで、東員町神田小学校の教頭を、減給1/10、1月の懲戒処分とした。同教頭は、所属職員を指導する立場にありながら、公務上の個人情報
を含む電子データを校長の許可なく自宅に持ち帰り、ファイル交換ソフトをインストールしていた私有パソコンに保存。同パソコンがウイルスに感染し、同校の
2005年度全校児童374名分の氏名、住所、電話番号、生年月日、保護者、兄弟名など大量の個人情報が記載された名簿などをインターネット上に流出させ
た。
・公立学校職員の懲戒処分について(三重県)
http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2008090081.htm
(2008/09/04 インターネット・セキュリティニュース)